中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2944回
昆明で銘菓づくりをやりませんか

いま私は雲南省でコーヒーの栽培、選別、焙煎から
ホテルのコーヒー・ショップまで手がけています。
その延長線上で、日本茶の生産から、
さては、雲南省の歴史と共に長い
普洱茶(プーアール茶)の改良という
少々、自分の能力をこえた野心に燃えているところです。

日本茶を雲南でつくるのは、
そのうちに静岡でお茶を摘む人を探がすのも容易でなくなるし、
日本のお茶の需要も
人口の減少と共に頭打ちになると見ているからです。
反対に普洱茶はワインと同じように
何年物という売り方をされている唯一のお茶ですが、
ロマネ・コンティとか、ペトリウスと言った
有名ブランドと肩を並べる名門が確立されていません。
それを日本の茶づくりの名人の手を借りて、
物にする方法はないかと考えているのです。
その普洱茶の茶菓子も
何百年前と少しも変わり映えのしない物があるだけで、
一口かんで全部食べ終わる人を見たことがありません。
ですから伝統のあるお茶にふさわしい
新しい茶菓子をつくる必要があるのです。

また私は毎年、新しいコーヒーの木を植えると、
30本のコーヒーの木に対して、
共生する植物としてマンゴーの木を1本植えています。
何年もしないうちに
マンゴーの木だけでも何万本という単位になります。
そのマンゴーの木に一せいにマンゴーの実がなることは
日ならずしてやがて起ることです。
その時に、マンゴーのプリンとか、
マンゴーを原料としたお菓子をつくって、
日本までとは言わないまでも、
中国全土で売らなければならない時がきます。

その時のために、北京のパン、ケーキ工場だけでなく、
昆明でもいま工場を建てにかかったところです。
そこで一身上の都合で雲南から退却する日本人が出たので、
代わりに進めのラッパを吹く人が必要になりました。
菓子づくりの野心家がいたら、ぜひ昆明まで来て下さい。
夢の多い人生を送ることができる筈です。


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2008年4月1日(火)

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