中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3306回
茶の品評会を開催したいのですが

なぜ普茶の品評会をやりたいかというと、
茶の年代物にあやしげなものが多いからです。
雲南省のプロの人ならどの老舗が
本当に値打ちのある普茶をつくっているのかわかると思います。
私が地元の人からお土産にもらう普茶は
一斤、1500元も2000元もする上物で、
私がお金を払うわけではありませんのでさして気になりませんが、
昆明の空港でお土産に普茶を買う人は何年物と言われても
騙されるんじゃないかと心配になるにきまっています。
何年物が美味で、どのメーカーの製品がお値打ちかは、
ボルドーの葡萄酒なら相場がありますからわかりますが、
茶では本当にチンプンカンプンです。
評価の定まらないことは
地元産業にとっても決していいことではないと思います。

ですから昔の物については仕方ないとして、
これから毎年つくられる普茶を集めて品評会をやり、
一等、二等と品定めをするのはいかがでしょうか。
政府が主催しても色々とかかわりがあるし、
茶のメーカーが集まったのではもっと収拾がつかなくなります。
また選考も地元の人では公平な判断ができません。
私の考えでは一番普茶に親んでいる香港から2名、
台湾と日本から各2名、あと上海と北京から各2名、
それに地元雲南の代表が2名、
計12名が雲南省のすぐお隣の四川省の成都に
1年に1回集まって品評会を開催するのです。
幸、成都には伊勢丹があり、
その7階においしい広東式の飲茶の店があります。

そこに集まってもらって、
中国じゅうの新聞社やテレビ局の取材記者に
品評の結果を報道してもらえば、世評も定まるし、
空港で普茶を買う人も安心して年代物が買えるようになります。
それがまた品質改良のきっかけにもなるし、
販売促進にもつながります。
どなたか中国茶のマニアで、こんな催しに大賛成で、
且つ品評会のお手伝いをして下さる人いませんか。
お茶をたのしめるだけの時間のある人でないと
つとまらないと思いますが。


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2009年3月29日(日)

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