中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3316回
下値で株を買えなくなったら

金融不安の津波がなかなか終わろうとしないので、
株価が下げどまるどころか、
一難去ってまた一難というのがずっと続いてまいりました。
こういう時は人々の関心が株価の動きから遠ざかってしまうので、
株価の話をしても誰も耳を傾けてくれないし、
株価そのものも思う通りに動いてくれません。
ですから私も株の話はなるべくやらないようにしてきました。
それじゃつまらないと思う人もあるかも知れませんが、
株は「休むも相場」と言いますから、
手は動かさなくとも、頭はいつも働いています。

私の場合は頭も動かしますが、
手も動くのをやめたわけではありません。
株は下げてもいつか必らず上がるものと思っていますから、
下げた時はいつもチャンスだと心得て、
下げ続けている間中、下値に買いをいれて
ずっと買い続けています。
うっかりすると、1日に100万株単位で
お金の支払いを続けることになりますから、
財布が底をついてしまうんじゃないかと心配になります。
それでもずっと同じことを続けています。

ところが、最近は1週間すぎても
1株も買えないことが起るようになりました。
前日の終り値より下に買い注文を入れているわけですから、
もうあまり下げなくなったということになります。
そうなると、あの時もっと買いを
たくさん入れておけばよかったなあと
自分の慎重ぶりを後悔することになりますが、
最近の株価の動きを見ている限りでは、
もしかしてほら、底値に近づいたぞと
耳打ちされているような気になります。
本当にそうなら、これから半年くらいすると
景気が戻り足になるというのが株価のこれまでの習性です。

どうしてそうなるのか、その理由は私にもよくわかりません。
ですから理由は株価にきいて下さい。
下値で株が買えなくなったら、
やがて株価が戻り足になって
高値で仕入れた分の損を埋めてくれます。
もしかしたらその時期が近づいているのかも知れません。
今日でこの連載も単行本1冊分の分量になりましたが、
明日もこりずにこの続きを読んで下さい。


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2009年4月8日(水)

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