中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3553回
私がコーヒー園に首を突込んだきっかけ

ちょうど雲南土産に小粒のコーヒー豆をいただいたところへ、
元ドトールコーヒーの営業部長をやったことのある
コーヒー・ビジネス・コンサルタントの永嶋万州彦さんが
かねてから私がお願いしていた
「繁盛するカフェ成功開店法」についての
原稿を持って現われたのです。
どうして私が永嶋さんに
コーヒー屋さんの開らき方についての原稿をお願いしたかというと、
私が本屋さんに行って
私の知らない部類の本があるかとあちこち覗いていたら、
一番目についたのがコーヒー店のひらき方についての本と、
もう一つは男女に拘らず
どうしたらきれいに見えるかという美容の本でした。

きっとコーヒー屋をひらきたがる若い人が
たくさんいるに違いないと思って、
本棚の前に立って眺めていると、
私のすぐ前に30才くらいの若い男の人が割り込んで
永嶋さんの本をパラパラとめくりはじめました。
「しまったなあ、この人にこの本を買われてしまったら
注文して本が手元に届くまでに
うっかりすると1週間はかかってしまうな」と思っていたら、
ご本人が手に持っていた本を元の棚に戻したので、
間髪を入れずに私が手にとって買って帰ったのです。
そしてすぐに永嶋さんに電話をかけたら気持ち良く承知して下さり、
その初回から何回分かの原稿を届けに来て下さったのです。

私は雲南省の特産と言えば、
普洱茶とワインくらいしか知らなかったので、
「雲南にコーヒー豆があるのを知っていますか?」ときいたら
「ええ、ありますよ。
いい豆ですけど、管理がちゃんとしていないために
一級品と見なされていませんが」
「じゃ管理をよくすれば、一級品になりますか?」
と私がききかえすと、
永嶋さんは折りかえし
「私は世界でコーヒー豆の審査員をしている日本人を
3人知っています。
そういう人に手伝ってもらったら、一級品になると思いますけど」
と即答しました。
「よし、じゃやって見ようか」とその場で私はうなづきました。
それが私のコーヒー園をはじめるきっかけになったのです。


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2009年12月1日(火)

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