中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3566回
普洱茶とワインは古くなるほど値打ちが

日本の緑茶は醗酵させないで製品に仕上がってしまいますので、
カビの生える心配がありません。
その代わりカフェインが強く、
神経質な人は眠れなくなってしまいます。
普洱茶はいくら飲んでも、胃にもたれませんし、
夜が眠られないこともありませんが、
時間がたつとカビが発生します。

しかし、時間がたつと醗酵したお茶に
何とも言えない好香が生じますので、
普洱茶に限り古いお茶ほど珍重され、
高い値段がつきます。
世界中の食べ物の中で、
年代や保存によって高値を呼ぶのは
ワインと普洱茶だけではないでしょうか。
昆明に行くと、
飛行場の売店でも年代別の普洱茶が
目の玉がとび出るくらいの高値で売られていますが、
一杯食わされるんじゃないかと怖れられて、
高い普洱茶を買う人を見たことがありません。

私はひょんなことから普洱茶の畑の中にまで
足を踏み込んでしまったので、
いっそのこと普洱茶のコレクションをやって見ようか、
ついでに毎年、できあがってくる普洱茶の品評会も
やって見ようかと考えるようになりました。
私がその話をすると、
地元の人の中には意外にも
賛意を示してくれる人がたくさんいます。
それならば、雲南省のどこかに
普洱茶のストック・ヤードをつくって、
毎年つくられる普洱茶の中から1位、2位とランクをつけて、
高い値がつくまで貯蔵しようじゃないかと、
目下、計画を進めているところです。

いま雲南省で一番都市開発で
人気を呼んでいるところはビルマに近い騰冲(タンツオン)
という温泉町です。
ことし新しい飛行場ができたばかりで昆明はもとよりのこと、
北京、広州からも直行便がとぶようになりました。
うちのコーヒー園からも遠くないので、
ここに昆明風の風情のある建物を建てて、
観光名所の1つにする計画をすすめているところです。
私は毎年小遣銭でできのいい普洱茶を買って
値上がりを待つ予定を建てています。
誰か私と趣味を同じくする同好の士はいないものでしょうか。


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2009年12月14日(月)

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