中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3618回
馴れると普洱茶の方がおトクです

普洱茶と言えば、今から60年も前に国連に
「台湾の将来を決めるために国民投票を実施して下さい」
という嘆願書を出すためにはじめて香港に行った時に、
独立運動のトップに立った廖文毅博士に
華人行というビルにある飲茶の店で
ご馳走になったのがはじめてでした。
蒋介石が派遣してきた陳儀という軍閥の出鱈目な政治のおかげで
4万倍という猛烈なインフレであえいでいた台湾から
イギリスの統治下にある香港にとぶと、
船底の三等席から
いきなり特等のキャビンに案内されたような感じで、
もう二度と船底には戻りたくないという
強烈なショックを受けました。

香港の人たちは昼食にヤムツァ(飲茶)と言って
お茶を飲みながら點心をつまむ習慣があります。
その時に多くの人が選ぶお茶が雲南省の普洱茶です。
普洱茶ははじめての1杯目はアクが強いので注いだお湯に捨てて、
2杯目から茶碗に注がれるのですが、
2杯目を口に運んでもとてもカビ臭くて
思わず吐き出したくなったことを覚えています。
カビ臭いけれども、年月がたつと醗酵が進んで
ほかのお茶では味わうことのできない芳香が口の中に残ります。
そのためにワインと同じように年と共に値段が高くなって
古い茶餅が1個で100万円という値段のついたものが
いまでもあちこちの老舗で売られています。
現につい最近、海南島に行っても売られていたし、
雲南省の省都昆明市の飛行場でも売られていました。

でもはたして正真正銘の本物かどうかわからないし、
うっかり偽物をつかまされてはかなわないので、
買っている人を見たことがありません。
私は雲南省にも親しい人たちが何人もできたので
「これは一斤(500グラム)で2万元(1元14円)しますよ」
と講釈付きでもらったりしますが、
昆明の喫茶店で「プーアール茶」と言って注文すると
ワンセットで1万円は軽くとられてしまいます。
その代わり5人や7人で飲んでも1杯分で間に合ってしまうし、
玉露なんかと比べても10回や15回お湯をさしても
まだ茶の葉を入れかえる必要がないのが普洱茶の特長です。


←前回記事へ

2010年2月4日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ