中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3646回
グループでブラジルに行ってきました

2月15日から約2週間、海外投資考察団を組んで
ブラジル、アルゼンチンに行って参りました。
私たちは活字で見たり、テレビで見たりするよりも、
自分たちの目で確かめることに重きを置きますので、
なるべくチャンスをつくって現地を訪問するように心掛けています。

BRICsの国々についても、
中国はもとよりのこと、
ロシアにもインドにも出かけました。
ブラジルが一番最後になったのは、
ブラジルが一番遠い地球の反対側にあることもありますが、
BRICsの経済発展はアメリカ人が並べた順序と
逆の順序になっていると
内々、私自身が考えていたからです。

ブラジルに私が行ったのは、
もう20何年も前のことです。
イグアスの壮絶な瀧を見学したあと
ブエノスアイレスに入ったところで
パスポートを手提げ鞄ごと盗まれた私は
旅を続けることができなくなって、
東京に帰る手続をするために日本大使館に出頭しました。
私がパスポートを盗まれたときいて、
時の大使が私を応接して下さって
「本当にすみませんでした」と頭を下げたので、
私の方が返事に詰ったことがいまも記憶に残っています。

3日もかかってやっとのろのろした
アルゼンチン警察の法的な手続きを終え、
途中の国々で入国もできないので、
35時間も飛行機を乗りついでやっと東京に戻りましたが、
リオデジャネイロで、
来る時一緒だった別の団体の添乗員と
飛行機の中でまた一緒になったので、
パスポートを盗まれた話をしたら、
もう1人一緒だった添乗員が
リオで股の間に鞄を挟んで航空会社の人とお喋りをしていたら、
股の間に挟んでいた鞄がなくなっていたそうです。
その中に引率していた乗客たちのパスポートが入っていたので、
いま全員帰国の手続中ですと
びっくりするような話をしてくれました。

南米はドロボーだらけだという話は
旅行のガイドブックには書いてありませんが、
真先にその被害にあった私は、
どうしてもブラジルを一番後まわしにしてきたのです。


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2010年3月4日(木)

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