中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3666回
結論は先ず万博を見てから

昨日も申しあげましたが、
私たち中国投資考察団の万博見学旅行は
5月10日(月)から5月19日(水)までの9泊10日のスケジュールです。
北京から天津の王朝酒業の見学に行き、
翌日、世界的な有名ブランドの縫製基地である温州にとびます。
温州はファッションだけでなく、
大量に輸出される靴の生産基地でもありますから、
金融不安による輸出減でかなりの痛手を蒙っている筈です。
でも温州商人は中国を代表する投機の奇手でもありますから、
国内の不動産投資だけでなく、
アフリカやブラジルの資源投資のチャンピオンでもあります。
温州に2泊して車で紹興酒のお膝元に走り、
魯迅も味わった紹興料理に馴染んでから、
西湖で更に有名な杭州で本場の東坡肉を味わいます。

いま私は杭州でも杭州名物の龍井茶をどう改良するか
研究中ですが、
はたしてその現場まで皆さんを案内することができるかどうか。
温州から紹興、杭州のコースは料理の本場でもありますから、
舌を満足させることができることは先ず間違いありません。

最後の上海の3日間は恐らく万博の会場をまわるだけで
日が暮れてしまうことでしょう。
しかし、恒例の邱友会と合同の株式研究会は
5月18日(火)の午後にうちのビルでひらく予定になっています。
邱友会にだけ参加されたい方は
その旨、ハイQに申し込んで下さい。
既にハイハイQさんでもくりかえし申し上げましたが、
BRICsを一通りまわった結果、
私が得た結論は、
4つの国が経済成長を競い合う時代に入るのではなくて、
中国がアメリカと入れ変わる主導権争いが
これからはじまるだろうということです。

そういった意味からも、万博が終ったら
中国のデモンストレーションが終るわけではなく、
むしろ中国の時代がはじまろうとしているのです。
恐らくそういう動きは万博を契機として
一そうはっきりとクローズアップすることになるでしょう。
そうなるかどうかは先ず万博の現場を見てから結論づけて下さい。


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2010年3月24日(水)

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