中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3731回
成長株の本命は食が中心になります

これから中国株の中で新しく成長株になるのではないかと
私が考えている銘柄をいくつかとりあげました。

第二の羅欣になる株は何か。
ワイン・ブームが全国的スケールで起っているが、
張裕のあとに続くワイン・メーカーははたしてどこなのか、
そして、自動車ブームの陰にかくれているけれども、
エネルギー消費の急増で一番恩恵を蒙るのはどの銘柄か。
しかし、本命中の本命は何と言っても、
工業化によって起る食糧不足を補う大規模農業であり、
それを川下の流通からはじめて逆に川上まで登る企業はどこなのか。

じゃ私のとりあげた銘柄が皆、大当りかというと、
前にも申し上げましたように、3つに一つははずれがありますので、
話半分と思ってきいて下さってちょうどいいんじゃないでしょうか。
あとはご自分で資料や市場の変化もよく研究して
自分なりの判断をされることをおすすめします。
それでもはずれが出たら、判断の誤まりではなくて
運が悪いんだとあきらめて下さい。

もちろん、成長株は私があげたいくつかだけの銘柄に限りません。
景気が恢復したら、いままで低空飛行をしていた業種の中からも
陽の当る銘柄が次々と出てきます。
私が成長株と目しているのは
景気不景気に左右される業種のことではなくて、
不景気な時でも着実に業績を伸ばしている銘柄のことです。
そういう銘柄でも株式市場が不振に見舞われている時は
同じように値下がりします。
ですから皆が恐れて小さくなっている時に
勇気を出して買い進むのです。

3、4年前までは輸出産業が花型中の花型でした。
しかし、世界中を荒しまわった金融不安と
その後の国内消費の奨励で新しく浮上した分野の中から
次の成長産業が登場してきます。
俗に衣食住と言いますが、その中でも一番先頭を切るのは食です。
大規模農業ももちろん、食の分野ですが、
食の分野の中で急激に成長している企業は何かに
先ず目を向けて下さい。


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2010年5月28日(金)

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