中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3744回
いつも「これからがチャンス」と思うこと

私が「ハイQ」をはじめたのは、
執筆者として現役を退いた後も、
読者とコミュニケーションをする道を残しておきたかったことと、
自分が実際に考えたことや実行に移したことが
現実とどの程度ズレないですんでいるかを確かめたかったからです。

大抵のオピニオン・リーダーにはそれができません。
それだけの蓄えもありませんし、ほかに手段もないからです。
ですからジャーナリズムから声がかからなくなると、
何とか今までの手蔓を離すまいとあわてたり、あせったりします。
老齢化社会がもたらした見苦しい一面と言っていいでしょう。
私の場合は、もう自分とは縁のない道具だと思っていた
パソコンと向い合うことによって、
幸にも1日に10万ヒットはあるホーム・ページを
つくりあげることができました。
その代わり広告もとらず、他から援助ももらわないとすると、
月に2百万円から3百万円の維持費がかかります。
私の場合は幸にしてそれに耐えられるだけの財力があるので、
何とか10年ももってきたのです。

ところが、最近は大した勉強をしないでも
株に手を出す人がふえたと見えて、
私が書いていることの内容すら理解せずに、
私をこきおろす投書がふえています。
そういう人は私の文章を読まなければいいのに、
明日にも儲かる積りで、私が例にあげた株を高値で買って、
暴落にあって損を出すと
出任せに私の悪口を言い続けるのではないでしょうか。

もちろん、そういう暴言の徒よりも、
私の言うことに耳を傾けてくれる人にあたえる影響の方が心配です。
私は自分の視界の向うにある
「見えない風景」を見ようとして身体を乗り出しています。
もともとが見えない向うを見ようとするのですから、
間違った見方もあれば自分なりの錯覚もあります。
でも本当にズバリということもあるのです。
ですから私のせいにしないですむためにも、
私の提言はヒントくらいに考えて、
ご自身で資料もよく研究し、ご自分の頭で判断して行動して下さい。
これからがチャンスだと私は考えていますが。


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2010年6月10日(木)

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