中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3911回
同じバクチでも一流不動産株でやるのはいかが

中国では不動産の売買も、
銀行の金利に負けないくらい政府の監督当局の干渉を受けます。
値上がりが激しいと、銀行の貸出しにストップがかかるし、
業者が建てるマンションの
一室一室の面積にさえちょっかいを入れます。
外人の不動産購入を禁じたりすることもあります。
もちろん、ローンの金利を上げたり、
貸出しを制限したりもします。

それでも中国人は不動産に異常な関心を持っていますし、
とりわけ過剰流動性で不動産が値上がり傾向にある時は
政府の方針などへっちゃらで、
マンション売り出しの行列に徹夜しても並びます。
ですから不動産を業とする人たちは高収益に恵まれることが多く、
不動産業者も数えきれないほど多く、
上場会社の株価も高値を維持しています。
不動産株はいつの時代も投資の対象として人気を維持しています。

そう言った意味では、
不動産株は万年成長株の1つに組入れても
さしつかえないと思いますが、
景気不景気の影響を受けることも避けられないので、
景況産業に分類されても不思議ではありません。
従って上げ下げの波に大きく左右され、
その差を狙う人にとっては魅力のあるバクチ株になります。

もちろん、そういう不満の差を無視しても
長期投資の対象になりますが、
1年のうちに株価が半分になったり、
逆に倍になることが珍しくありませんから、
半分になった時に仕入れて
倍になった時に売ることに興味のある人にとっては
またとないおもちゃということになります。
日本の不動産株も高度成長時代にはそういう動きをしましたが、
昨今の中国の不動産株にも同じ動きが見られます。
但し、それを三流株でやらないで、
万科とか中国海外発展とか言った一流株でやる分には
万一、間違っても不渡りに遭遇する心配はありませんから安心です。
不動産というけれど、
価格の方はよく動くので、
眠気醒ましにはよく効くのではないでしょうか。


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2010年11月24日(水)

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