中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4011回
なぜ「倍になったら半分売れ」と言ったか

私がハイハイQさんの読者の皆さんの質問に答えて
何気なく答えた中で
皆さんの耳によく残っている言葉に
「株は倍になったら半分売って、
あとはずっと持ち続けるのはいかがです?」というのがあります。

いまの日本で倍になる株を探がすのはもちろん、
容易なことではありません。
でも高度成長の過程にある中国で、
1年に倍になる株は10本の指では数えきれないくらいあります。
それなのに、株で儲からないのは
よほど要領が悪い人だということになります。

たとえば、まだ証券取引のはじまったばかりの頃、
中国では産業もさして発達しておらず、
上場している企業も数えるほどしかありませんでしたが、
高速道路は既にできあがっていただけでなく、
次々と上場もしていました。
「自家用車もないのに何が高速道路だ」
と思う人が多かったかも知れませんが、
私は今にあの道路が自動車で一杯になる時が来る、
中国は集金の難しいところだけれど、
高速道路は料金の取りっぱぐれのないシステムだから
あの株を買ったらいいですよと
株をやる人に盛んにすすめました。

今になってみると、あの時、1ドルもしていなかった高速道路の株が
軒並み5倍から10倍にもなっています。
もう元もすっかりとってしまったあとですから
このままじっと持っていても、もちろん、かまわないのですが、
株の好きな人は次の投資をする元手に困ってしまいますから、
元手だけは回収したらどうですかという意味で言っていることです。

株をやっているとすぐに気づくことですが
株には「上がる株ほどよく上がる」という法則があります。
倍になるくらいですから勢づいた株は
もっともっと上がるエネルギーを孕んでいます。
その恩恵にうまくあずかろうとしたら、
残りをそのまま手元に残しているにこしたことはありません。

もちろん、上がった株が逆転して大下がりに下がることもあります。
そうした場合でも、もう只の株になっているのですから
どんなに下がっても元手に届くことはありません。
ですから、あわてずに平然と控えていることができます。
もちろん、私の言うことなど問題にせず、
元金の回収などせずにそのまま全株持ち続ける自由もありますが。


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2011年3月4日(金)

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