中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4013回
「夢多くして銭少し」から先ずスタート

人は株をやって二回、三回、うまく行くと俄かに自信ができて、
「自分も満更じゃないなあ」という気持になるものです。
すると、真先に頭に来るのは「資金が足りん」ということです。
やりたいことのない間は、そもそもお金なら必要ないのですから、
資金がなくてもあまり気になりませんが、
夢があるようになった途端に俄かに軍資金が欲しくなります。

中国に行くと、今でもお土産屋さんで掛け軸を売っていますが、
もう大抵の日本人の家に床の間もなくなっているのに、
お土産屋さんをやるような人間には
気のきいた奴が少いことがわかります。
しかも売れない掛軸に書かれた文章と来たら、
漢文の勉強をしたことのない人には読めないだけでなく、
いまの時代を生きる人の共感を呼ぶものなど先ず滅多にありません。

これではいけないと思って、
私は今の日本人の共感を呼ぶ名文句や諺はないものかと
諸橋大漢和辞典までひっくりかえして
自分なりの金言集を編集して、
中国の有名な書家たちに額に入れて
玄関口や書斎に掛けられるような書を書いてもらいました。
その中には古今東西に通用する立派な成句もありますが、
私が勝手に書いてこっそり名言集の中に
もぐり込ませたものもあります。

その1つが「夢多銭少」という文句です。
自分のやりたいことのない人は金など欲しいなどと思わないけれど、
夢を持った途端に一変するものですねという意味です。
ではそういう気持ちになった人はどうしたらいいのでしょうか。
株をやっていくらかでも自信を持つようになった途端に、
人間は、そのための軍資金が欲しくてたまらなくなるのです。

そうした心境に対する私の答えがあります。
それは「10倍になる株を見つけなさい」
「それを3回くりかえせば、100万円が10億円になります。」
「10億円は持っていない人が多いでしょうが、
100万円くらいなら何とかなるんじゃないですか」
というのが私の答えです。
そう言われて見れば、
もしかして自分にもできるんじゃないかと思いませんか。


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2011年3月6日(日)

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