中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4030回
いよいよ資源株に注目する時期です

内乱に見舞われているリビアだけでも、
住んでいた中国人が3万人もいて、
暴動になると略奪や強盗は見境いなく起るので、
いくら辛抱強い中国人でもいたたまれなくなり、
一せいに引き揚げをはじめました。
そのための専用機を中国政府が2機派遣し、
とりあえず近隣諸国に非難された人たちが既に2万5千人に及ぶと
中国の新聞は報じています。

中国人を敵視する暴動は
インドネシアでもこれまでしばしば起っており、
その度に在住華僑はえらい目にあわされていますが、
東南アジアの場合は
その土地に住み込んだ華僑は現地に溶け込んでいるので、
治安が戻ったら何事もなかったように、
また元の仕事に戻っています。

ところが、アフリカはかなり様子が違うと見えて、
「ここじゃ将来が思いやられる」と考える人が多いと見えて
生命カラガラ逃げ出す様子が見られます。
いくら国を出て生きることに馴れた中国人でも
新しいアフリカは勝手が違いすぎるように見受けられました。
それでもリビアや
リビアと似たり寄ったりのきびしい環境の国は別として、
広大なアフリカには先導役をはたしてくれる人が必要であり、
その役割を華僑の人たちとインド人が乗り込んで、
いま大へんな勢いで開発がすすんでいます。

先進国は経済的にも既に勢いを失っており、
発展途上国の開発を手伝う情熱を失っていますが、
次にBRICsの国々の国民総生産の増加が進むとすれば、
もともと地球上で最も人口の多い国々ですから、
食糧をはじめ資源に対する需要は1年また1年と
画期的に増大の一途を辿ることは目に見えています。
なかでもその先頭に立つ中国が
消費の増大が既に軌道に乗りはじめているので
国をあげて資源の開発に大へんな力を入れはじめました。
中国の資源株は2、3年、中だるみがあって
株価も衰退した時期がありましたが、
どう考えても資源株の再検討をする時期が来たと見て
間違いないのではないでしょうか。


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2011年3月23日(水)

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