中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4051回
ハイQは報道機関ではありませんので

新聞やテレビはニュースの報道をする機関ですが、
「もしもしQさん」は時代の流れを読み、
仕事をやる人が次々と起こってくる変化に対処する際に
参考になるデータとヒントを提供するアイデアの倉庫です。
ですからニュースを提供することも、
その解決にたずさわる立場にもおかれていません。

現にこの文章を書いている今日は3月28日で、
北京の三全公寓にある私の部屋でペンをとっています。
この齢になっても世界中をあちこちとびまわっているので、
実際に掲載される時にはその通りのことが起ることもあれば、
全く違った方向に動いていることも珍しくありません。

私自身はニュース性のあることにふれるよりも、
時の流れとそれに対処する物の考え方に言及してきましたが、
時間がたって見ると自分の物を見る角度が正しかったかどうかが
いやでもはっきりしてきます。
私が執筆してから2年3年もたって単行本にする場合、
全く手入れをせずにそのまま載せるのは、
自分の物の見方のどこが正しくて、
どこが間違っていたかを
読者の皆さんに知っていただきたいからです。

東北関東大震災が起ってマスコミが大騒ぎをしている時に、
私がどうして自分の意見を述べないのか
という投書もたくさんありましたが、
「ハイQ」はそういうニュースに対して
あれこれ意見を述べる立場にありません。
そんなことよりも、
私の最大の関心事はちょうどグローバル化に向かって
方向転換をする時期に来た日本で
これから何をすべきかということです。
被災した人たちにとっては大へんなことですが、
明治維新が日本の社会秩序に何をもたらしたか、
また敗戦が契機になって日本の国がどんな国に変わったか、
そうした大きな曲り角に負けないグローバル化の時代が今、
日本ではじまろうとしているのです。
但し、そうした一大転換期に来ていることを認識している人は
まだほんの一握りにすぎません。
それが当り前なのです。
なお今日でまたも単行本1冊分の分量に達しましたので、
明日から新しいテーマに挑戦します。
どうぞ引き続きご愛読下さい。


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2011年4月13日(水)

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