中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4060回
「遠いと思うな、アジアの時代」を読んで下さい

今回のような原子力発電所のトラブルが起ると、
狭い日本では逃げ場がありません。
それでも沖縄まで雲を霞とあわてて飛んだ人もあります。
その一方で外国から出稼ぎに来た外国人は
仕事をおっぽり出して自分の国に逃げ帰った人が少くありません。
そのためにアジアの他の国の人を下働きに使っていた職場では
東京でも大阪でも作業が中断してとても困ったときいています。

しかし、アジアの他の国々でも
原子力発電所のあるところは少くありません。
香港だって台北だって原子力発電所はすぐ近くにあります。
いざとなったら、中国の人だって、台湾や韓国の人だって
他所の国に避難しなければならないことが
起らないとは限りません。
飛行機で逃げられる人はいいでしょうが、
船に乗って大挙して避難することだって起り得るのです。
そういう時に
「お前たちはよその国の人だから、入国はお断りする」
と非情なことが言えるでしょうか。
地球は一つだし、
そのまた一角に位置するアジアの人はお互いに隣人ですから、
ヨーロッパと同じように
ユーロに似た組織ができてもおかしくない時代になったのです。

「遠いと思うな、アジアの時代」という
「もしもしQさん」の第33巻にあたる単行本が
グラフ社から出版されました。(定価1400円+税金)
タイトルが示しているように、
日本と中国が手を組んでアジアを一つにして行く時代の動きの中で、
私たちがどんな仕事をやればいいかについて、
私の考えを述べたものです。
恒例によって抽選で10名様に私のサイン入りの本を贈呈しますので、
籤運に自信のある方はふるってお申し込みになって下さい。
籤運と無関係に私のサイン本をお買いになりたい方は
500名様に限り、アジア交流センターにお申し込みになって下さい。
私は目下、考察団の皆さんを案内して、
中国の華南地方を旅行中ですが、
東京に戻ったらサインをしますので、しばらくお待ち下さい。
いまの中国は北から南まで温度差こそあれ
とても素晴らしいシーズンです。


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2011年4月22日(金)

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