中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4067回
永保林業ってどんな企業?

北控水務を訪問した時も、副総裁の周敏さんから
「私たちは水を資源の一つと思っています」
という説明を受けましたが、新興国の発展がはじまると、
人口の多い国々の消費が大きく盛り上がりますから、
原料や資源に対する需要が
信じられないくらい重要視されるようになることは
先ず間違いありません。

そうした時で、私は銅やらニッケルやら
さてはモリブデンやタングステンまで
資源の開掘をやっている企業から
資源のリサイクルをやっている企業に至るまで
色々と調べてきました。
そうした中で思いもかけず頭の中にとびこんで来たのが
ブラジルのアマゾン河畔で材木の伐採と輸出を手がけている
永保林業という材木の会社でした。

林業というと、植林をして使用に耐えるまで育てるのに
少くとも10年の歳月を要します。
杉や檜に至っては20年も30年もかかってしまいます。
ですから、最近の日本では
林業は山持ちの人たちからさえ見離され、
材木はほとんどが輸入品にシェアをとられてしまいました。
住宅が木造から
鉄筋コンクリートに変わってしまったせいもありますが、
住宅用はおろか家具の商売も
成長期をとっくにすぎてしまいましたので、
かつての地方の有力者に名を連ねていた材木屋さんも
今や見る影がなくなってしまいました。

それに比べると、中国の上場会社の中には
植林をメインにした会社が時々、姿を見せています。
木は自然に延びるものですから、
どれだけ資産がふえるかを宣伝材料にしていますが、
私はふり向きもしませんでした。
木がどんなに成長しても、自動車を組み立てたり、
パソコンをつくったりするのと、比べられるわけがありません。
それがアマゾンの畔で既に密生した森林の伐採にはじまって、
何と70%に近い利益をあげている
永保林業という駈け出しの会社があって、
最近の半期で1億8000万香港ドルもの利益をあげたときいて
「まさか」と思わず眉毛に唾をつけてしまいました。
それが機縁になって
とうとう永保林業の経営者たちと親しく接することになったのです。


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2011年4月29日(金)

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