中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4079回
中国の農場で働きたい有志いませんか

私はかなり前から、中国でこれ以上工業化が進んだら、
人口の半分を養う食糧が不足するけれども、
7億人分の食糧の供給のできる国は世界中どこにもないから、
食糧の自給が中国の最重要課題の一つになるだろうと
主張してきました。

コーヒー園をつくったのは
そうした考え方をするようになったずっと前のことですが、
コーヒーを植えれば、
どうしても共成するほかの植物も植えなければならなくなるし、
有機肥料も必要になってきます。
幸か不幸か、コーヒーを売るためにつくった
コーヒー・ハウスを成り立たせるためにパン工場を併設したら、
パン工場の方が大成長して
コーヒー工場より立派なオートメの工場になってしまいました。

また成都の伊勢丹のビルの上に
ビジネスホテルを建てて自営する積りだったのが
台湾の有力ホテル・グループがやりたいと申し出てきたので、
ホテルづくりのために集まってくれたスタッフが
新しく焼肉屋を創業し、3年ほどかかりましたが、
あッという間に1軒が200席もあるような、
日本では考えられないようなスケールの大きな店が
5軒もできてしまいました。
そうなると、牛肉でも豚肉でも鶏や卵でもあるいは野菜でも
自分たちで供給できる
ユニークな店づくりを誰でも考えたくなります。

気がついてみたら、まだ子供だましのようなスケールですが、
子豚の養殖もはじまったし、
牛肉はどうするのか、養鶏はどうするのか、
と課題が次から次へと具体化しています。
そうは言っても、成都で毎日、使う食材を
雲南省のそのまた山の中でつくって運ぶのでは
合理的なやり方とは言えないし、
人口1千万を超える成都を物流の中心の一つと考えると、
コーヒーの産地はコーヒーを中心に、
野菜や家畜のロケーションはまた別の消費地のすぐそばの方が
都合がいいという使い分けも考えられます。

どちらにしても、どちらか一方で働くか、
それとも両方掛け持ちで働くかは、本人の選択に任せるとして
農園の管理のできる農業のエキスパートが必要なのです。
そういう希望者がおりましたら、
どうぞアジア交流センターにご連絡下さい。


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2011年5月11日(水)

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