中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4080回
海外で農業をやりたい人集まれ

話ついでに申し上げると、今回の大震災で田畑を失ったけれど、
もう一ぺんはじめからやりなおしたいと考えている
農園の企業家はおりませんか。
農業は何よりも土に親しむ仕事ですから、
またもとの土地に戻って
一からやりなおしたいと考える人がほとんどでしょうが、
この際、思い切って海外にとび出して
広大な農地で自分の腕を試して見るのはどうでしょうか。

本当のことを言うと、戦後の日本は農地の零細化が進み、
企業として農業をやれる環境ではありません。
お米だけは別として、他の穀物から野菜や果物まで
すべて輸入に頼るようになり、
将来と言えども芽の出る見込みはほとんどありません。
中国も工業化がすすめば、日本と似たような目にあいますが、
中国は土地をすべて国有にしていますので、
やり方によっては企業として成り立つ余地を残しています。

ですから、この際、日本で猫の額のような土地にしがみついて
米づくりや野菜畑を耕やすより
一望千里のところで、日本では考えられもしなかったような
巨大な夢を展開することにしたらどうでしょうか。

私の場合は、既に大規模農場を展開している
中国の上場会社の大株主もつとめているし、
また地方政府のトップの人たちから
そういう誘いを受けてもいるので、
日本の農業の技術を中国で展開できるポジションにおかれています。
ですから、中国のどこかの一角に先ず拠点をおいて、
日本で野菜や果物や米をつくる技術を試めるチャンスがあれば、
それを基点として、
農業を企業として展開して行けるのではないでしょうか。

大震災による災害を
そうした千載一遇のチャンスにおきかえることのできる人は
恐らく1000人に1人くらいのものでしょうが、
いまがまさにそのチャンスなのです。
そういう生き方に賛成で、且つそういう動きのできる人は
私のところへ1回ご相談に来て見て下さい。
年齢は問いません。
物の考え方と情熱の問題ですから。


←前回記事へ

2011年5月12日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ