中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4091回
「逃げるお金の後に続け」のご一読を

どっちを向いても、
これから増税談義が新聞を賑わすシーズンに入ります。
災害者の救済なら誰しも
分相応の負担に不平を言う人はいないでしょうが、
誰が考えても歳入に比して予算が多すぎたり、
日本の国債の格付けがダウンするときいただけでも
誰しもお金を持った人は逃げ腰になります。

その上、円高で商売がしにくくなると、
お金は誰に口説かれなくとも、日本という難破船から
もっと安全な所はないかと逃げ腰になります。
既にこの動きがはじまってから
何年かの歳月がすぎようとしていますが、
そういうことに筆を染めた2年ほど前の
「もしもしQさん」の私の文章が
「逃げるお金の後に続け」と題して
グラフ社から単行本として出版されました。(1300円+税金)
今頃はもう既に本屋さんに並んでいると思います。

お金は難破船の鼠よりずっと臆病ですから、
気の早い人のお金はもうとっくの昔から
海外に出稼ぎに出かけている筈です。
お金だけさっさと出かけて行って、人間が後に残っていたのでは
お金を見失ってしまいます。
ですから人間もそのあとに続くことになります。

しかし、人間はお金ほどすばしこくはありません。
そういう場合はどうしたらいいのでしょうか。
その答えがこの本に書かれてあるわけではありませんが、
読んでいるうちに大体の見当はしぜんに身についてきます。

恒例により10名様に私の署名入りの本を贈呈しますので、
ご自分の籤運を試めしたい方は
ふるってお申し込みになって下さい。
なおそういうことと関係なく、
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私は日本のお金が臆病がって
日本から逃げ出すことばかり頭にありましたが、
日本人が次々と売る株を飽きもせず外国資本が次々と買っていると
新聞は報じています。
外国資本はもともと日本に長居は考えていない資金ですから、
次に何が起るか、どうぞ目を離さないように。


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2011年5月23日(月)

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