中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4138回
中国聯塑は耳よりな銘柄です

もう一つ、最近、私が心を動かされている銘柄があります。
10月に香港まで行く考察団が訪問する予定の会社で、
ここで発表するのは早すぎるのですが、
株が下げに下げているいまがチャンスなので、
皆さんにも気をつけていただきたいのです。

それは農業用の水を運ぶプラスチックのパイプを
大量に生産している中国聯塑という
広東省の順徳にある会社です。
つい最近まで小さな会社だったのですが、
農業用水は石油や天然ガスを運ぶ勝利管道のような鋼管と違って、
プラスチックで間に合うことがわかって
中央政府が採用を採用を決めたので、
見る見る大会社になって、
業績も2009年度の53.2億元から
翌2010年は77.1億元と44.9%上昇し、
利益も6.4億元から11.3億元と75.8%も急上昇、
1株当りの利益が29セントから
43セントと48.3%ふえています。

おかげで株価も2.5ドルだったのが
あッという間に7.5ドルにはねあがったのですが、
第三者に株を持ってもらうために
1割ほど株価を押し下げた途端に
株式市場全体が下落に転じて
何と5ドルまで売り叩かれました。
でも国家発改委員会の張平主任は水利施設の建設に向う10年で
4兆元を投ずる発表をし、灌漑に全力をあげることを強調しています。
そのド真ん中にあるのが水を運ぶプラスチックのパイプですから、
ことし2000億元の水利投資が
来年は4000億元とバイバイゲームがはじまるのです。

この調子で行けば、中国聯塑の業績の伸びは
江西銅業や中国金属再生資源どころの騒ぎじゃありません。
5ドルの周囲をウロウロするのは束の間で、
あッという間に桁が1つあがることがないとは言えません。
そう考えたので、
とりあえず皆さんのお耳に入れることにしたのですが、
長期投資でないと大きく恵まれませんので、
とび上がる前にとびおりることを考えている人は
どうぞきかなかったことにして下さい。


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2011年7月9日(土)

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