知的財産ってわかりますか・中村佳正

無から有を生みたい人、必見

第88回
蓄財も夢じゃない!アイデアマスクあれこれ

花粉症の問題が
全国規模でこれだけ大きくなってしまったということは、
マスクの市場も大きくなるということです。
それだけ競争も激しく、
少しでも性能やデザインの優れたものを開発しようと
各社力を入れています。

一方で「発明は現場から」という観点に立てば、
ユーザー側の皆様にも発明や創作のチャンスがあるといえます。
高度な技術や設備を要するフィルターや
抗菌処理の開発は難しいとしても、
形状やデザイン、はたまたネーミングに関しては、
個人で試作できるレベルではないでしょうか。

前回、「レンズが曇らないマスク」について触れましたので、
この観点からこれまで出されたアイデアや商品を
少しご紹介致します。

まず、個人の発明では、
「眼鏡用曇り防止器」という名称で出願されていました。
公開番号は「特開2007-212984」です。
が、これはどうやらマスク側よりも
眼鏡下部の縁にパッチのようなものを当てて
マスクから漏れ出る気流をそらすもののようです。
ざっと明細書を拝見しましたが図面もなく記載量も不足しており、
権利取得の観点からは少しもったいない気がいたしました。

商品レベルでは、
「メガネくもらないマスク」というのがあります。
これは、メガネの鼻押さえの下に
マスクの下地が潜り込むようにできており、
鼻押さえで固定するというもののようです。
それだったら
ちょっと大きめのこれまでのマスクでもできるじゃないか
との意見が出てきそうですが、
このマスクの上部には
しっかりした押さえが利くような素材が使われているようです。

最後にご紹介したいのが、
「次世代マスク・快適ガードプロ」(大三株式会社)
という商品です。
マスク裏側の上部にちょうど鼻先が収まるような
凹部をもったスポンジがついており、
装着時に鼻にしっかりと密着して
息漏れを防ぐ機能を持っているようです。
実は、この商品は最近まで知りませんでした。
早速購入してみます。

なにが特許になって
どんな意匠やネーミングが権利になるかわかりませんが、
ちょっと研究するといろいろ出てくるものですね。


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2008年3月11日(火)

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