| 第89回次世代マスクを早速使ってみました!
 メガネが曇らないことを訴求点とするマスクは、これまでにもワイヤ(針金)が入っているタイプや
 眼鏡の鼻当てでマスクの縁を押さえ込むタイプなどがありました。
 前回にも少しご紹介しましたが、大三株式会社が製造販売している
 「次世代マスク・快適ガードプロ」(※1)という商品が
 話題になっているようですので早速使ってみました。
 キャッチフレーズの「メガネのくもり99%カット!」という実感はありませんでしたが、
 従来の立体マスクやワイヤ式のものよりは各段に優れたものでした
 (実施期間は、2008年2月中旬でメガネが曇りやすい時期です)。
 朝一番に掛けたときや、バスや電車に乗り込んだ直後に曇ることもありましたが、
 例のノーズクッションの収まりが良い場合には
 ほぼ100%くもりを防止できました。
 ちなみに私の鼻は平均より大きいので
 ノーズクッションとの間に
 隙間が出てきてしまう場合があるようです。
 キャッチフレーズ通りの効果を享受できる方も
 結構おられることでしょう。
 さて、気になるアイデアの本質ですが、中央部に切れ込みが入った「ノーズクッション」を
 マスク内面上部に貼付してあることが最大の特徴なのですが、
 はたして特許になっているのでしょうか?
 商品パッケージには特許番号も
 「特許出願中」である旨の注記もありません。
 特許庁データベースで
 出願人が「大三株式会社」である案件を調べても
 関連出願は見当たりませんでした。
 商標登録はどうなっているかというと、例の初心者向け検索(第82回ご参照)で
 「快適ガードプロ」を引いてみると・・・、
 ありました!
 第5017280号として商標登録されています。
 でも商標権者は親会社の株式会社白元のようです。
 特許出願も親会社からなされたのでしょうか?
 改めて、出願人「株式会社白元」で一通り調べた限りではそれらしき出願は見当たりませんでした。
 特許にはならないだろうと見て出願を断念したかもしれませんし、
 あるいは出願後まだ公開時期に至っていないとも考えられます。
 いったいどちらでしょうね。
 ※1 http://www.cotton.co.jp/products/new/01gardpro.html |