知的財産ってわかりますか・中村佳正

無から有を生みたい人、必見

第130回(最終回)
実践の巻 〜アイデアの育て方

第122回の「書くことでしか救われない!」から始まって、
知的財産の世界においても言葉が非常に重要であることを、
特許調査の実践も踏まえながらご説明いたしました。
ちょっと取っ付きにくかったかもしれませんが、
もっとも重要なところと認識しておりますので
本コラムの総まとめとしてご紹介させていただいた次第です。

こうして特許電子図書館などの身近なツールを使って
ご自分のアイデアの出来栄えをご確認いただいて、
もし近しいものが見つかってしまっても
ガッカリなさらないで下さい。
発明のブラッシュアップはそこから始まります。
つまり、検索してみて
ヒットした類似の公報をよく読み込んでみることが
非常に大切なのです。
他人がどんなところに着想を得て細部をどう詰めていったか、
自分はどんなところが足りなかったか(あるいは優れているか)、
客観的に見つめ直すいいチャンスになるからです。
こうした方法に基づいて少し辛抱強く考え抜けば、
そのアイデアについてのウンチクでは
かなりのレベルになるはずです。
そうした積み重ねをしていくことが、
新たな次元でのブレークスルーを呼び起こすことにも繋がります。

さて、本日が最終回です。
コラムという形で約10ヶ月にわたり
知的財産のお話をさせていただきました。
表題の私のコラムのアイコンには四文字で
「知財指南」とかかれていますが、
私のほうこそ多くのことを学ばせていただきました。
こんな未熟な私が10ヶ月も頑張り通せたのも、
邱先生をはじめ、編集部の皆様の温かい支えがあってこそでした。
この場を借りてお礼申し上げます。

最後になりましたが、
読者の皆様にもこれまでお付き合いくださいましたこと、
心より御礼を申し上げます。
上手く言い表せなかったところもありますが、
知的財産を無から生み育てていくのも、
「大をなすは小から」といった
財産形成や事業育成の基本がそのままあてはまります。
今後皆様が少しでも
知的財産に関心を持って下さることを願ってやみません。

では、またどこかでお会いしましょう。
再見!


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2008年6月17日(火)

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