元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第26回
もはや、大病院の主治医に遠慮していてはガンには克てない!

悪友の二人の作家が食道ガンに取り憑つかれ、
中国の漢方薬を服用したという話の続きです。
「この手の秘薬には相性が大事と、ガンジーもいう。
 相性がいいのはたしかだろう。
 朝晩二回の服用を始めて、三日目にはがぜん食欲が出た。
 それまでの一カ月、私の食欲は死んだも同然、
 体重はみるみる45キロまで落ちた。
 もともとベストが52キロのヤセっぽだが、
 7キロも吐き出してしまっていたのだ。
 この調子なら、ガンにも効くかも知れない。
 いや、効くと思わねばやってられない」

日刊現代紙上の連載「楽天ガン日記」で
「ガンは切らない」と宣言した
作家の倉本四郎さんの心の覚悟も
かなり、思い切りのよいものでした。

検査をした都内の大病院の主治医に
自分の考え方をはっきりと述べて退院。
養生設計にぐずぐずしたり、大病院に義理だてしないところが
倉本さんらしい賢い養生法だと思いました。
すぐ、その足で僕の主治医でもある、
代替医療の権威・帯津良一博士の病院に駆け込んだり、
食事療法をすすめれば、素直に
マクロビオティックという玄米菜食の指導者も訪ねるという、
初動治療のフットワークのよさが、
治癒力と運を引き込んでいるように思います。
ときどき、僕たち夫婦4人は自然食レストランで顔を合わせますが、、
お互いの治療の失敗談も笑い話としてやりあいますから、
どちらも瀕死の「ガン患者の家族」には見えません。

ところで、もう一人、食道ガンになった作家のKさんはというと、
北関東のあるガン病棟から手紙が飛び込んできました。
「この病院は手術専門で
 9割近くの患者が体にメスを入れられます。
 小生が手術を拒否すると、担当医は意外そうな顔をして
 命の保証はないというニュアンスのことを言いました。
 脅迫に近いと思いました。(略)
 小生、死ぬつもりは毛頭ありませんので、ご安心ください」

こちらも「医師は神様にあらず」とばかり、己の命の覚悟を決めたようです。
二人の作家はとも青春の乱暴狼藉?を分かち合った戦友です。
「まだまだ無駄死してはいかん」「あらん限りの悪運を使いこなせ」と
へそ曲がりのガン爺はいつもエールを送っているところです。


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2002年9月22日(日)

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