元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第27回
ガン克服の「心の療法」について!運がよかっただけは生還できません

ガンを克服するには、
著名な大病院を探して、評判の名医の手術を受け、
最新の抗ガン剤を適切な方法で投与すれば
「確実に治る」と多くの医学書、指南書には書かれています。
しかし、自分の親戚や友人知人でガンに罹った方たちの闘病の現実を
思い起こしてみてください。
はたして、一概にそうとばかりはいえないのが
ガンという「悪魔病」の正体でないでしょうか?
僕は世間の常識に逆らって、
手術をせずになんとか生き延びてきたわけですから、
はじめは「意気地のないなヤツだ。手術をしなければ死んでしまうぞ」
「まだ、関根は生きているのかい?」と囁いていた昔の仲間たちも、
さいきんでは「不思議なヤツだ」「それにしても悪運の強い男だ」と
評価が少し変わってきました。

たしかに、素晴らしい友人たちや妻のアドバイスに励まされたこと、
さらに世間では正統な治療と考えられていない
食事療法、漢方療法、呼吸療法などの
ホリスティックな(全人間的な)医療を提唱する医師や指導者に恵まれたこと、
それが幸いして、「悪運強く」生き延びてきたわけです。
しかし、運がよかっただけで、延命できたのでしょうか?
そうではありません。

病院はどこがよいか? 名医はいないか?
ガンの初期治療の選択は命の命運を左右します。
しかし、その前に大切なのは「絶対に死なないぞ」という
患者の「心の覚悟」です。
頭の中にしっかりと生き抜く己の姿をイメージする。
この「心の療法」で命を拾った人はたくさんいます。
いやー、そんなことをいっても「ガン」と宣告されたら、
頭が真っ白になって落ち込んだといったじゃないかと
反論する人もいるでしょう。
たしかに、藁をもつかみたい気持ちで自分を見失いますが、
ここが思案のしどころです。ガン宣告即=死ではありません。
命とは、やり直しの効かない「己の宝」だと思い直して、
生き延びる算段を落ち着いて考えることが肝要です。

やり残した大きな仕事がある、まだ小学生の子供のために死ねないぞ…
といった、身近な衝動から、
生きる勇気を振るい起こす作業が大切だと思います。
僕はまだらボケで必死に生きている、
85歳の老母の姿を思い起こしてふんばりました。
ある著名なフランスの医師の名言があります。
「病気は神様からの贈り物」
ガンは人生をしみじみと考えるチャンスを与えてくれるという考え方です。
ヤケッパチになってガンを呪い、医師にゲタを預けるのではなく、
これぞ「己の運命を変える転機だ」「人生の贈り物だ」と思い直して、
前向きに心の療法に臨んだ人たちが、大抵は上手に生き延びているからです。


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2002年9月23日(月)

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