元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第37回
中国の制ガン漢方薬・天仙液って何?

退院後、僕は2度と大学病院の主治医の診察は受けず、
お願いした代替医療の医師たちの漢方療法と自宅での食事療法など…
まあ、それなりのホリスティックな(全人間的な)療法の組み合わせで
ガンの再発もみず、幸運にも延命が出来たわけです。
すでに何冊か闘病記に書いていますが、
僕の選んだ療法のなかで、
もっとも患者や家族の皆さんからの問い合わせが多かったのは、
「中国の制ガン漢方薬・天仙液って何?」というメールでした。
この「気がつけば、あなたもガン」の連載でも
数多くの読者から問い合わせが舞い込んでいます。

たしかに、ガン病棟のベッドの中で、
放射線と抗ガン剤の副作用にうんうん唸りながらも、
この茶色いアンプル液を主治医に内緒で飲み続けました。
漢方薬というと「胡散臭い」と毛嫌いする人はたくさんいます。
僕もはじめは「鰯の頭も信心から」と半信半疑の気分でした。
しかし、食道を塞いでいた6センチの悪性腫瘍が、
2ヶ月後にスッポンと消失?
執刀寸前の内視鏡検査で「奇跡」が起こったわけですから、僕や妻だけでなく、
検査医も、香港からこの漢方薬を持ち込んだ友人たちもびっくりしました。
お蔭で、僕は手術を拒否してガン病棟を脱走したわけです。

しかし、ガン闘病に順風満帆ということはあり得ません。
患者は誰しもが、
厳寒のときには、術後の後遺症で傷口に疼痛が走ります。
蒸し暑い梅雨時には、骨が痛い、患部が疼くと体調異変にうめきます。
スワッ? 再発か転移かと誰でもが慌てふためくものです。
僕にしても手術を避けた分、ラルストロンという食道腔内の放射線照射治療を
受けましたから、被爆量は人1倍でした。
その患部の「ただれ傷」の後遺症で、なんど食道が引き攣れたか分かりません。

退院後、2ヶ月たってからの夏のことでした。
風呂から上がってくると、
「パパ、大変だよ。背中に茶色い帯が浮き出ているよ」と妻が言います。
食道腔内に照射した放射線が筋肉や背骨を突きぬけて、
背中に放射線の被爆帯が三十センチほど染み出したわけです。

いろいろ、思案した末、僕たち夫婦は「奇跡よ、再び」と思い立ち、
中国の天仙液の本拠地まで行って、
開発者・王振国医師の診察を受けようと決心しました。
さあ、天仙液の本拠地といっても、中国の東北地方(昔の満州)の
それも北朝鮮と国境を挟む霊峰・長白山の麓にあるというはないですか?
しかし、明日の命にすがろうとする患者の馬鹿力とは恐ろしいものです。
今思い起こしても我ながら呆れます。
成田―北京―長春と飛行機で一気に飛び、
延々と続く高粱畑の大平原を600キロ、ワゴン車で駆け抜けて5時間!、
とうとう、緑の丘の上にお城のようにそそり立つ
赤い屋根の天仙液の工場にたどり着いたのです。


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2002年10月3日(木)

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