| 第76回「食べて治す!」対談(4)
 食事療法を挫折せずに続けるコツ
 関根:では、ガン患者がマクロビオティック食養生法を始めるとしたら、
 日々、どう言う風に料理を選び、食べたら良いのか?
 食事のとり方の話に進みましょう。
 山村:マクロビオティックでは、
 ガンを陰性のガン、陽性のガンのふたつにわけて考えます。
 ヘソから下のガンで固まる臓器に発生するガンが
 「陽性のガン」です。
 つまり肝臓ガン、腎臓ガンなどで、
 肉、チーズなどの動物性タンパク質の食べ過ぎで起こります。
 食事療法としては、玄米雑穀のほかに
 緑黄色野菜を多く取るように奨めます。
 ヘソから上のガンは広がるというか、
 空洞の臓器に派生するガンで「陰性のガン」。
 つまり食道ガン、胃ガンなどで、
 アルコールや砂糖の取りすぎで罹りますから、
 やはり玄米雑穀の他に
 根菜類を多く取るように食事を選んでいきます。
 関根:「ガンは食べて治す」と聞いて、食事療法をガンの特効薬と勘違いして、
 こんなはずじゃなかったと、すぐ挫折する人がいますが、
 日々、玄米や根菜類の料理を嫌がらずに
 持続することが大切なわけですね。
 この食事療法を続けるための極意みたいなものはありますか?
 山村:一に前向きな心、二に勉強、三に人真似・・・
 これが持続のヒケツですね。
 あまり考えすぎてもいけませんが、食養生法の本をよく読む。
 そして、関根さんみたいに上手くいった人の話を聞いて
 真似ることでしょう。
 関根:マクロビオティックでは日々の玄米菜食のほかに、ガンの患部を和らげるために「手当て」を奨めますが、
 どんな方法があるのか、もう少し話してください。
 山村:手当てには2通りの方法があります。
 ガンは冷えることを喜びますから、
 基本的には体を温めます。
 ひとつは「体の外から温める手当て」です。
 ビワの葉温灸、里芋湿布など。
 もうひとつは「体の内から温める手当て」です。
 梅醤番茶、梅のエキスをお湯で割ったもの、
 また消化吸収のよい玄米全粒粉の「リブレフラワー」や
 玄米粉の黒焼き「ブラックジンガー」を飲むことも
 排毒効果を高めます。
 さて、ビワの葉温灸法とか、梅醤番茶とか、リブレフラワーとか、普通の食事では聞きなれない療法や
 メニューが出てきましたが、
 これについては後に詳しく解説します。
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