元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第91回
邱永漢さんの「美食の旅」に参加しました

僕はガンの手術を拒否して退院したあと、
食事療法や呼吸法、さらに漢方療法といった、
自然治癒力を高める養生法を組み合わせたおかげで、
ガン病棟で抗ガン剤の副作用による疼痛に苦しむことなく、
まあ、快適にこのあしかけ5年を過ごして来たわけです。
なんども繰り返しますが、
もしガンを宣告されたら「切る、叩く、焼く」
つまり、手術、抗ガン剤、放射線といった
大学病院では常識の治療法に任せるだけでなく、
なるべく、患者のQOL(命の質)を保持できる、
快適なライフスタイルや治療法を
患者自身が見つけだすべきだと思います。
屎尿と消毒液と、そして、
臨終の臭いが漂うガン病棟に長居をすればどうでしょう?
治るガンも治らなくなってしまうと思いませんか?

さて、食事療法のほかに僕が心した養生のひとつに、
気分転換の「旅行療法」があります。
すでにチベットや長白山に“魔法の薬”?を求めて
夫婦で珍道中した話は書きました。
ガン患者に評判の秋田の玉川温泉や
台北の北投温泉にも出かけました。
もう退院してから海外の旅も10回を超え、
その都度、体力の自信が回復するだけでなく、
ますます新しい世界が見えてくるようで、
気力が充実して来ますから、
旅も効果的な養生法ではないかと思っています。
前向きな闘病を目指すならばぜひオススメしたい療法です。

ところが、先日、なんと、
邱永漢さんの引率で躍進中国の成長企業を視察する
「中国投資視察団」のツアーに参加してしまったのです。
前にこのツアーに参加したのは、
邱さんの北京や上海の高層マンションが、
まだ建設を始めたばかりの頃でしたから、
中国経済急伸を先取りした、
その先見の明に改めて感心し、
まさに10年一昔の思いを深くした旅でした。

しかし、邱さんといえば無類の美食通です。
もちろん、今回の旅も5つ星の豪華ホテルに泊まって、
究極の中華料理に舌鼓を打つグルメツアーでもありましたから、
玄米菜食という食事療法を励行中の僕たち夫婦にとっては、
「昔、美食、いま、邪食?」ということにもなり、
いささか戸惑ってしまいました。


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2002年11月26日(火)

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