元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第129回
スロー イズ ビューティフル!

僕自身も、主治医の帯津医師から、
ホリスティック(全人間的な)医療がいかに大切かについて、
何度も何度も伺っていたこともあり、
これまで試行錯誤しながら続けてきた、
「いいところ取り」の治療選びが
間違ってなかったと確信を持っています。

大学病院の外科医だけにすがるのも、
鼻くそ万金丹のような秘薬に凝り固まるのも、
治療の迷信、いやどちらも「他人任せ」の
成せる技ではないでしょうか?
また、「命は授かりもの」とただ神頼みしても、
自然治癒力が呼び覚ませるものではありません。
恥かしがることなく命に未練を持ち、
その未練を超えて生き延びていく…
己の人生をゆったりと見つめ直した人が
大抵は命を拾っていると思います。
「命は自分で拾うもの」と決断していくことは
一見、回り道の治療のように見えます。
大学病院の外科医からは
「素人が何をいうか」と嫌味のひとつもいわれます。
しかし、こと命に関しては
「スロー イズ ビューティフル」です。
急がば回れ!スローヘルスな養生法を組み合わせましょう。

いまでこそ、
「神様からの授かりもの」と諦めてはいけない…
などと悟ったような言葉も吐けますが、
とくに最初の一年は、
フラフラとくじけそうなことが何度もありました。
まあ、80歳、90歳まで長命を得たとすれば、
最後は神様に預けざるを得ないと観念するとは思いますが、
40代、50代、60代でガンに襲われたのならば、
まだまだ、やり直しは利く年恰好でしょう。

とくにガンの宣告を受けたら、あせりは禁物です。
ガン宣告即=死ではありませんから、
1週間でも1ヶ月でもガンについて勉強し、
家族と友人とこれからの人生設計をじっくりと相談しましょう。
医者任せ、病院任せの拙速主義のワナに嵌まって
助かる命を落とした友人はたくさんいます。
もうスピードやファーストに騙されるのではなく、
スローヘルスの知恵を身につけましょう。
ガン闘病で大事な発想は
あきらめない、あせらないことです。


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2003年1月3日(金)

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