元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第161回
ガン早期発見の「腫瘍マーカー追跡法」って何?

「いいところ取り」の療法といえば、
じつに心の広い治療を続けている内科医で
ガンの権威に会いました。
先日、僕が現役の編集長のころお世話になった
広告会社のK社長の縁で、
倫理法人会という経営者の早朝研修会に呼ばれました。
「ガンは切るべきか、切らざるべきか」
という演題で講演をしたところ、
その会の出席者の中に
高原喜八郎さんという医師がおられたのです。
もう70代半ばですが、
かくしゃくとして、西新宿クリニックの院長を務めておられます。

著書に「がんの超早期発見と末期がんからの生還」
(光雲社)があって、
このタイトルの通り、いまのガン治療の最前線が
最も手を焼いている二つの難題、つまり
「予防と末期」の分野に挑戦している医師です。
ただ西洋医学だけにこだわるのではなく、
東洋医学も丸山ワクチンも、アガリクスやSOD様食品といった
健康食品、さらに食事療法から尿療法まで、
柔軟に取り入れて治療しています。
まあ、僕の考えているスローヘルスで、
「いいところ取り」の考え方の上をいく発想ですから、
ガン検診で心配している人、
末期ガンの家族を抱えて悩んでいる人にも
耳寄りな情報だと思いますのでちょっと紹介したいと思います。

ひとつは長年の研究から編み出した
「腫瘍マーカー追跡検査(TMT)」という
ガン早期発見の検査法の話です。
マーカーとは各種ガン発見のための目印となる
たんぱく質のことですが、
このマーカー8項目を組み合わせた検査で、
ずいぶん救われた人がいるそうです。
もちろん、その早朝研修会のメンバーにも、
結腸ガンの早期発見が効を奏して、
術後、再発も転移もなく、
順調に過ごしている人もおられました。

さて、その早期発見の8項目追跡検査法とは、
1・CEA(肺ガン、食道ガン、胃ガン、大腸ガンなど)
2・AFP(肝臓ガン)
3・SCC(肺ガン、食道ガン、子宮ガン)
4・CA19―9(大腸ガン、膵臓ガンなど)
5・TPA(肺ガン、大腸ガン、乳ガンなど)
6・CA125(肺ガン、卵巣ガン、子宮ガンなど)
の6項目のマーカーを基礎に、
肺ガン、膵臓ガン、胆道ガン、卵巣ガンに有効なSLXを加え、
さらに男性はシラフ(肺ガン)、
女性ならばCA15―3(乳ガン)の
計8項目で検査するというものです。


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2003年2月4日(火)

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