元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第213回
ガンは医学ではなく哲学の問題です

西洋の医師に頼っても、
東洋医学の知恵を借りても、
ガンから逃れる決定的な答えがない…
だから、患者も家族も誰もが必死になって
延命、救命の方策を探しているわけです。
なんども書きますが、
「医師は神様」などと盲信してはいけません。
僕の体験から言って、
とにかく「いいところ取りの療法」を
洋の東西医学にこだわらずに、
当たってみることが命を拾う基本です。
そして、家族や相性のよい医師にも相談しながら、
QOL(命の質)を高めるような養生設計を
毎月、毎年、症状に合わせて、
しぶとく前向きに組替えていく工夫がさらに大切です。

ガンとは医学の問題と思い込みがちですが、
だんだんと闘病生活に慣れてくると、
「医学ではなく哲学」の範疇の問題、
つまり、己は余生をどう生きるべきか?
人生観の問題だと気づくようになるはずです。
また、細菌やウイルス性の病気と違って、
抗生物質や手術で簡単に治る病ではありません。
「ガンは突発性の老化である」という医師がおりますが、
僕もそのとおりだと思います。

食卓汚染や環境破壊がガンの引き金になることもあるでしょう。
僕のように人の三倍ほども酒に溺れ、
週刊誌屋などというヤクザな商売にうつつを抜かし、
因果応報の報い?で、ガンに取り付かれるケースもあります。
ただ、全員に共通していることは、
人それぞれの寿命遺伝子、
老化遺伝子を持っているということです。

また愛読書の話をしますが、
まえに「不老のサイエンス」(第三書館)という本を読みました。
ロナルド・コチュラクさんと、ピーター・ゴーナーさんという
カナダの科学ジャーナリストが書いた
文科系の人が読んでも面白い、
命の不思議を解いた読み物です。
この中に「120歳への制限食」という章があり、
1日の栄養カロリーを1600カロリーに押さえて、
「元気で長生きする」実験をしている科学者たちの話があります。
節食すれば老化遺伝子の損傷を防げる…
だから、ガンのような「突発性の老化」も防げるというのです。
僕の励行しているマクロビオティック食養生法とは
ちょっと考え方が違いますが、
何か生きる方策に希望が持てそうな破天荒な科学書
いや「哲学書?」だと思いませんか?
まあ、興味のある人は読んでみてください。


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2003年3月28日(金)

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