元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第216回
「おばあさんの知恵袋」が再評価される理由

いまから30年ほどまえにベストセラーとなった、
桑井いねさんの「おばあさんの知恵袋」の話の続きです。
古きよき時代の生活方法や手作り料理の素晴らしさを知る上で、
僕のような年配者も忘れてしまったことを
思い出させてくれますから、
なかなかの古典名著だと僕は思っています。

もちろん、冠婚葬祭の本や生活便利大事典のような本は
いまでも書店に並んでいますが、
はっきりいって紋切り型の「マニュアル」本ですから、
料理や葬儀の手順について理解はできますが、
そのシキタリが人間の体や心に
いかにフィットして出来た約束事か?
そうした心意気までは血肉に伝わってきません。
ですから「自然健康法」として読むよりも、
「心の家庭作り」のスローヘルス副読本として、
この本を読むと、
多くの人が忘れてしまった日本人らしい心意気が
伝わってくるのではないかと僕は思いました。
ぜひ古本が手に入ったらじっくり読むことをオススメします。

いまはテレビをつければ、
好戦マッチョといいますか戦争好きで、頭が切れたような? 
どこかの国の大統領たちの顔が大写しになり
「戦争戦争!」「不況不況!」と声高に叫んでは、
わたしたちの心に戦慄と不安を煽っています。
ミサイルがぶっ放され、
1時間ごとに株価が暴騰暴落します。
「こうした戦争好きの政治家は
よほど悪い肉でも食っているのじゃないか?
甘いアイスクリームを毒になるほど食べているのではないか?」
と仲間内でよく冗談を飛ばしていますが、
もし「玄米菜食」に目覚めてもらえば、
もっとしなやかな心になるのではないかと、
僕は真剣に思っています。

それはともあれ、スピードとクイックで
物事を片付けようという拙速便利思考がますます
メディアまで占拠していることに、
多くの人は「おかしいな?」と思っているはずです。
環境問題といった大掛かりか論理だけでなく、
知らず知らずのうちに身の回りの生活が、
世界規模の「拙速便利思考」に汚染されているといえましょう。
こうした時代こそ、スローヘルス(しなやかな生活法)の発想で、
自分自身の人生と命を見直すべきです。
あなたはどう思いますか?


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2003年3月31日(月)

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