元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第262回
女性の方が賢い!ガンの対処法

もしガンになってしまったら、
夫婦の絆が最大の良薬となるという話を、
ニューヨークで子宮ガンと闘っているGさん、
さらに食道ガンのご主人を自宅養生で看取った、
鮫島純子さんのスローへルスなケースを紹介してきましたが、
とくにさまざまな治療法、養生法を選択する
「命の対処能力」は女性の方が長けているように思います。

ガンはいわゆる突発性の老化、
つまり、人生の金属疲労にも似ていますから、
50代、60代に発病するケースが大半です。
とくに男性の場合は、
仕事や会社中心の思考パターンに引き連られて、
いざわが身が大病に侵されているというのに、
「金を払ってでも一発で効く特効薬はないものか?」
「有名な教授にコネは出来ないか?」
と、まるで商売トラブルのノウハウと同じ発想で
命と立ち向かいます。
さらに、始末の悪いことに、ガンと宣告されれば、
出世のこと、仕事の信用のことを気にするあまり、
早く患部を切り取って「職場に戻りたい」と
焦りまくることになります。
これが「ガンは切れば完治する」「抗ガン剤で治る」とする、
“切り裂き魔”にも似た医師の論理を疑うことなく聞き入れ、
競って大病院に駆け込むことになります。

僕の周囲でも大半の同輩、先輩たちが、
「大学病院の教授は神様」と盲信して、
手術の合併症に苦しみ、
再発の抗ガン剤の疼痛に唸り、
最後はモルヒネと鎮痛剤のなかで、
意識朦朧としながら人生の幕を下ろされてしまいました。
なんどもいいますが、ガンは擦り傷やオデキとは違いますから、
切ったり叩いたりで治るようなヤワな病ではありません。
患者自身の「心の勇気と体の自然治癒力」を総動員して、
はじめて克服できる慢性疾患の最たるものです。
この点、女性の方が心理的にも生理的にも
ガンなどの慢性疾患への対処法は、
1枚も2枚も上手のように思います。

この5月のゴールデンウイークの最中、
僕の食事指導者である山村慎一郎さんが、
岩手・盛岡の研究所で
マクロビオティックの健康特訓塾を開いたのですが、
なんと東京近郊から駆けつけた全員が
女性なのには驚きました。


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2003年5月16日(金)

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