元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第273回
「病気は神様が治し、医師が包帯をまく」

僕にしても、大学病院を退院してからあしかけ5年、
ガンが再発しないように体質改善をはかろうと、
さまざまなタイプの医師を探しました。
何度も書きますが
「いいところ取り」の治療法を組み合わせたことになります。

「病気は神様が治し、医師が包帯をまく」と
治療の金言を残したフランスの医師がいましたが、
「神様」とは患者の心だと僕は考えます。
医師は神様ではありません。
仏教にしても人間は本来、仏であると言っています。
キリスト教でも神は人間の心の内にあると説きます。
患者自身が生きる勇気を奮い起こし、
自然治癒力を呼び起こす…
それを支えてくれる「包帯」こそ医師の役割というわけです。

そして、僕の場合、
めぐり合った7人のユニークな医師たちの
「包帯」のお蔭、つまり、診断や指導や支えのお蔭で、
生きる勇気が喚起され、
幸運にも命を一つ拾うことが出来たと思っています。
「7人の侍」ならぬ「7人の医師」たちとのめぐり合いが
幸運をもたらしてくれたといったらよいでしょう。
あのノルマ治療に追いまくられる大学病院の医師とは
まったく違うタイプの人たちです。

あるときは怒鳴られたり、
あるときはやさしい微笑に支えられました。
それぞれに個性の強い医師ですが、
命を救おうという熱意は
人一倍、患者の肌身に伝わってきました。
まるで山本周五郎さんの小説「赤ひげ診療箪」に登場するような
人情味たっぷりな医師です。
世間の大半はこうした代替医療医を疑問視する人が多いのですが、
僕はこの人たちを名医と呼ぶより、
わが人生に幸福をもたらした「福医」だと思っています。
まさに、この医師たちの人生そのものが
スローヘルスな発想、
しなやかな発想の持ち主に違いないと思いました。


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2003年5月27日(火)

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