元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第311回
ストップ ザ ドクハラ

週刊金曜日に掲載された、
「ドクハラ撲滅」の提唱者で外科医の土屋繁裕さんと、
医療漫画の原作者としても有名な内科医・永井明さんの
「大学病院は腐っている」という
ドクターハラスメント対談についての話の続きです。

「バカ殿が君臨する封建社会」=大学病院だから、
現場の医師たちも、若い研修医たちも、
患者の命を診る余裕もなく、
教授の顔色ばかりを覗って論文を書き、
ノルマ治療にのみ汲汲としているのが現状だ…。
そこに患者無視の医療をはびこらせ、
医療過誤も頻発させる体質があるという指摘です。

この対談の圧巻は、
いま雑誌で盛んに特集されている
「手術回数の多い病院はよい病院」といった記事への警告です。
「良い大学病院なんてあるんでしょうか?」
という永井さんの問いかけに、
土屋医師は手術の回数が良い病院という、
いま多くの雑誌に蔓延する
「病院ランキング」記事に待ったをかけています。

これについては、僕も前にこのコラムでも書きましたが、
厚生労働省が手術回数の多い病院に
医療費支払を優先したことに追従した、
間違った「医療常識」なのですが、
むしろ、未熟な医師たちが
実験的に手術をするような「手術回数の多い」
大学病院の危険性こそ計り知れないわけです。

また、卑近な例が、大学病院の医師に対する、
数十万円、100万円の手術謝礼金も問題でしょう。
まさか医師の白衣のポケットが大きいのは、
そーっと患者に謝礼を入れさせるため???
などと冗談でも思いたくありませんよね。
こうしたドクターハラスメント(患者いじめ)の実態については、
400に上る患者からの症例や投書を元に、
土屋医師が「ストップ ザ ドクハラ」(扶桑社)
という近刊で綴っています。
興味のある人はぜひこちらを読んでください。

また「ストップ ザ ドクハラ」に連動して、
7月中旬には、僕も「ガン患者よ、ドクハラと闘おう!
‐‐‐5年延命を掴むためのスローヘルスのすすめ‐‐‐」

(廣済堂出版)
という単行本を書きましたので、早めに予約を入れてください。
問い合わせはhenshu1@kosaido-pub.co.jp
なお、この本の巻末にはスローヘルス研究会特製の
「命の情報手帳」「命の患者手帳」をつけました。
ドクハラ撃退のヒントだけでなく、
患者さん必携の画期的な患者手帳となるはずです。

ガン患者よ、ドクハラと闘おう!
5年延命を掴むためのスローヘルスのすすめ

(廣済堂出版)

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2003年7月4日(金)

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