元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第381回
衣食住から「医食財」の大養生

ひょっとすると、病院は
「病気を治すのではなく病気を作っている」のではないか?
すでに何冊かの闘病記で、
患者無視のドクハラ治療や大学病院のあり方について
糾弾してきましたが、
もはや、医師や病院を責めるだけでは間に合いません。
患者が主役、自分の身は自分で守るという、
自立した患者防衛学の立場をはっきりさせないと、
「快生快死」はもちろん、ピンピンコロリの大往生など
画に描いた餅となってしまいます。

また、50歳を超えると、元気旺盛で多少の無理が利く、
働き盛りのときには想像もしなかった、
ガン・痴呆といった難病や、
倒産・離別といった災難が待ち構えています。
80歳、100歳、いや120歳…、
まだまだ続く後半生のためには、
「大養生なくして大往生なし」
この長寿処世学をはやめに設計実行すべきだと思います。

さて、30代、40代の処世学や家計学、養生学とは、
とくに「住居」を一軒構えることを軸にした
衣食住の充実が最低限の人生目標です。
事業拡大、出生栄達、蓄財運用…身も心もそしてお金も、
わが家の衣食住中心に動きます。
しかし、管理職となり、子供も大きくなる。
健康維持も少しずつ不安になる。
本当のわが身の処世設計は
50歳、60歳から始まると言ってよいでしょう。

長寿難病時代の50歳からの備えとは、
生活を支える「衣食住」から
人生を充実・完結させるための「医食財」に
発想や処世をしっかりと変えることになります。
病気に対する「医養生」はもちろんのこと、
さらに心身のエネルギーを蓄える「食養生」
そして、お金を活かし社会に還元する「財養生」…
この3つの大養生を充実させてこそ、
いま横行するドクハラ治療や予期せぬ災害にあわてず、
納得した人生を完結させることができるはずです。
人生50歳とは、長寿100歳の折り返しの年頃なのです

では、50歳からの人生後半の「大養生の知恵」は
どこにも求めればよいのでしょうか? 
もう少し、長寿処世学の大原則について考えておきましょう。


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2003年9月12日(金)

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