元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第396回
赤子のように抱かれて!これが長寿処世学の大原則

天然自然のエネルギーの助けを借りた、
したたかな長寿処世学の金言集、養生訓などは、
昔からたくさんあります。

果報は寝て待て、
災い転じて福となす、禍福は糾える縄の如し、
失敗は成功の母、偶然は成功の父、
急がば回れ、知足常楽、転ばぬ先の杖、
久病良医(きゅうびょうりょうい)、
身土不二(しんどふじ)、医食同源、
桃栗3年柿8年、危機は好機、
過ぎたる及ばざるが如し、長生きも芸のうち…

日本人は天然自然のエネルギーにゆだねて、
心身のバランスをはかると
不思議に病気から回復したり、運が向いてくることを
当の昔から知っておりました。

さて、あなたが50歳になら、
これから100歳までの50年間、
どんな長寿処世のモノサシを持っているでしょうか?

会社? 病院? 役所? 銀行? 
妻? 夫? 子供? 友人? 親戚? お寺?
どれも信頼が置けませんね。
頼みにした会社の寿命はこの不況でますます、
あなたの寿命より短くなっています。
命のすべてをいまの病院や医師に預けられるでしょうか?
まして役所ほど頼りにならないものはありません。

40億50歳! 
天然自然のエネルギーとの共存を見直そうという発想は、
あなたの処世術や養生法を
“すべてが他人”から“すべてが自分”に変えることなのです。
“40億50歳”発想が、
これからの長寿処世学の大原則となることは間違いありません。

もう少し、飛躍していわせてもらえば、
日本の風土は、
欧米の宗教や哲学のような弱肉強食まがいの
“父の厳しさ”ではなく、
赤子が胎内にいだかれるときの
“母の温かさ”を育んできたと思います。

これを正邪のけじめをごまかす
汎神論的生き方だと指摘する人もおりますが、
わが命は40億50歳!という開放的な思考こそ
土着日本人だから肌身に感じられる、
懐かしい温かさに包まれた発想ではないでしょうか? 
この大事な処世の知恵、養生の発想を忘れてしまったのは、
この近代130年の西欧カブレが蔓延してからでしょう。

周囲を見まわして見ましょう。
長寿健存者の顔艶は
まるで赤子のように輝いていると思いませんか?
50歳からの事業成功者や難病克服者は、
天然自然との付き合い方がじつに上手い
「大養生の達人」ばかりだと思いませんか? 
母に抱かれる赤子のように――これが長寿大養生の秘訣でしょう。
健全なる心もお金も生甲斐も
“健全なる身体”に宿るというわけです。
人間、ゆったりと自然体に構えたり、
「医」「食」「財」にわたる自分好みの養生訓を掴み取れば、
必ず残る人生の運命が開けてくるものなのです。


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2003年9月27日(土)

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