元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第484回
えーっ? 梅干しにカビが生える…

古来から、梅干しは万病の薬といわれてきましたが、
どうもデパートなどで売っている梅干しは、
化学調味料まみれの毒々しい味のものが多くて辟易とします。
金粉をまぶして、1個5000円とか、
1万円の南高梅などといった
高級菓子もどきの商品が売られていますが、
梅干しも堕落したものだとつくづく呆れます。
これでは、梅干しの薬効どころではないでしょう。

前回、紹介した手作り南高梅の
月向農園のホームページは
実に、正直で面白い梅干しの裏話がのっていますから、
興味のある人は読みましょう。
美味しくて体にやさしい食材作りの様子が
手にとるように分かります。
たとえば、こんな梅干しの不思議話も載っておりました。
「梅干をもらったんだけど
カビていました。梅干は
腐らないんじゃないの?」
梅干しにカビが生えたりするとは、
本当に最近の日本の食材事情は嘆かわしいものですね。

さて、月向さんの答えは以下のようなことらしいのです。
「昔の梅干は、塩分が20パーセントと高く、
保存食品として、何年でも保存できました。
しかし最近の梅干は、減塩志向と食べ易さから
塩分8〜10パーセントが主流となり、
低いものでは3パーセントの梅干しまで登場しました。
塩分が低いと、当然、保存性も悪くなり、
カビやすくなります。

さらにもう一点、梅干には身体に有効な成分、
「有機酸」が5パーセント含まれています。
これが、梅干しのスッパさの素です。
しかし、これも食べ易さのため、減酸されます。
酸が少なくなると、当然、殺菌力も弱まります。
特に、有機酸が3パーセントを切ると、
著しくカビ易くなります」

巷ではお菓子のような梅干しが好まれるというので、
「減塩・減酸志向」があちこちに出まわっている。
そのためにカビやすい梅干が出来上がったというわけです。
むしろ、こうした梅干しは健康の敵ですね。

ちなみに、この農園でおすすめの製品は「梅エキス」。
青梅1kgから僅か20gしか出来ないのですが、
食中毒や風邪、さらに疲労回復に、
古来から珍重とされています。
梅の有効成分やミネラル分が
濃縮されており、同量の梅干しに比べると
30倍以上の有効成分が含まれていますといいます。
詳しくは月向農園のホームページを覗いて見ましょう。


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