元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第492回
命とお金と生甲斐と――「悪い世の中を生きる知恵」

政治家や役人がウソの政策と数字をごり押しする
「悪い世の中」には、
よりしたたかな「スローヘルス」志向が
健康だけでなく、商売にも家計にも大切になってきました――

実際は借金財政の政府が、
税金だ、年金保険料引き上げだと
個人の懐から金を搾り出そうと、
大きな「隠れた手」を伸ばしてきますから、
2004年、あなたの『命とお金と生甲斐』については、
しっかり、じっくり、したたかに
スローヘルス志向に磨きをかけましょう。

このコラムでは、いつも
「命を拾うスローヘルスを掴むには、
命のライフライン(人脈)を作ろう」
と提案してきましたが、
命だけでなく、お金も、生甲斐も然りです。
これまでの会社人脈、得意先人脈、
ゴルフ人脈、融資人脈――などにへばりつく事ではなく、
とくに中年層は自分の生甲斐に沿って、
起業でも充電でもボランティアでも始める年なのです。
もう一度、『命とお金と生甲斐』のライフラインを
作り直しましょう。
闇雲に銀行融資や親方日の丸を当てにして、
バカでっかい仕事を考えることはいけません。

ちなみに、蓄財にしても個人国債が人気だと
マスコミで騒がれていますが、これも用心しましょう。
裏には大きなウソが隠れているからです。
“海外派兵”と“税金年金負担増”のあとに来るものは何か?
やがて、“平和国債”という美名の“戦争国債”もまかり通る
そうした「悪い世の中」となりかねません。
テロ、いや戦争の後は国債は必ず紙くず同然となります。

与党も野党も国家の基本原則を
美辞麗句で塗り固めていくために、
ますます「ウソの壁」は厚くなり、
泥沼経済へ落ち込んでいくことは間違いありません。
もう旧態依然の銀行任せ、系列任せでは、
仕事もままなりませんが、
政治家や役人に懐のお金がむしり取られる――
「災いがサルのではなく、
懐からお金がサル」となりかねない――
こんな悪い世の中に押し流されないことが肝要です。

30年ほどまえに邱永漢さんに
「悪い世の中を生きる知恵」という名著がありましたが、
ことしからは、一人一人が
「命のスローヘルス」と「お金のスローヘルス」
「生甲斐のスローヘルス」の知恵を磨いて、
この悪い世の中をしなやかに生き抜ぬく年です。

お金の知恵については、
邱永漢さんを筆頭にHiQの執筆陣が着目している、
中国、アジアの人脈作りが勝負の分かれ目となるでしょう。
僕は、ことしも変わらず、
「命のスローヘルス」を掴むために、
内外のライフラインをさらに強化していきたいと思っています。
とくに医療界こそ「ウソの壁」の牙城であり、
多くの難病患者が過誤、過療の災いに晒されることは
間違いないからです。
「患者が主役」いや「あなたが主役」――
ここが処世のキモです。


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