元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第510回
1ヶ月は性交渉はいけません

たった5時間の治療、3日間の入院で
前立腺ガンの最新療法=
ブラキセラピーを受けてきたKさんの話の続きです。

ブラキセラピーとは、
わかりやすくいえば、
大股開きになった患者の会陰部に
太い注射針のような導管をさし込み、
ヨード125といった
放射線同位元素のシード(種)を患部に永久留置することで、
ガン細胞を「焼く」仕組みの治療法です。

もちろん、患者は体内に微量の放射線を持つことになりますから、
1か月ほどは奥さんとの性交渉はご法度。
乳幼児を抱いたりしてはいけないそうです。
また被曝のおそれはないのかという心配がありますが、
微量の放射線は次第に消えるそうで、
この療法なら少なくとも10年はもつ事例が多いとのこと。
前立腺ガンといえば、
60歳、70歳を過ぎた男性に多いガンですから、
切らずに済む、痛まない、術後の失禁、性不能も避けられる――
となれば、まさに中高年の患者には
最大の治療選択肢のひとつでしょう。

Kさんは治療の前日に、この話を主治医に聞いて、
嬉しさのあまり、奥さんと娘さんと
「おもわず、レストランでワインで乾杯。
前祝してしまいました。
ハッハッハ」
という電話の向こう笑うではないですか。

Kさんは作家仲間でも有名なワイン通で、
自宅の巨大なワインセラーには、
何十年モノの珍品がごろごろしていて、
この美食のために前立腺ガンになったのでしょうから、
「くれぐれも、これから2、3ヶ月は
ワインやチーズの美食はやめて、
玄米菜食でもやってくださいよ」と念をおしておきました。
ガンは油断大敵です。
もし、尿道が詰ったりしたら大変です。
まあ、前立腺ガンを判断するPSA値も2〜3と、
だんだん、正常に戻ってきているそうですから、
ひとまず安心です。

ちなみにブラキセラピーは
PSA値が1桁台の人にまで通用するようです。
ただし、この療法の技術を使いこなせる医師が、
日本ではまだ不足しているようで、
草分けの国立第二病院では200人くらいの患者が待機中とか。
Kさんは慈恵医大でブラキセラピーを受けたのですが、
慈恵医大といえば
内視鏡手術の失敗で問題視された病院グループですが、
この放射線治療では
汚名を挽回するような結果となったようです。


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