元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第514回
兄弟の支えが「最大の良薬」

口腔底ガンの惨い手術を宣告された弟を
なんとか救おう、
手術以外に命を助ける方法はないのか?
兄のMさんは執刀をせまる医師たちに
「あなたが患者なら手術を受けますか?」と質したのです。

4人の医師のうち、3人はうつむいて無言。
一人の医師が
「手術しなければ死にますよ」
とポツリと漏らしたと言うのですね。
まさに、僕が食道ガンの手術を拒否したとき、
「あんた手術しなければ再発転移するよ」
と主治医が脅迫したドクハラまがいの発言と
同じでした。

結局、すったもんだの末、
6回の抗ガン剤治療と、
1クール30回の放射線治療を施すことになり、
一方で、免疫力が落ちないようにと
天仙液やアガリクスなどを併用したのですが、
当然のようにこうした漢方や健康食品を
主治医たちは頑として認めなかったそうです。

幸運なことに、
抗ガン剤や放射線の副作用で
起こるはずの吐き気も起こらず、
美味しい美味しいと食事も進んだようで、
医師たちもこれにはびっくりしていたそうです。

3ヶ月後に退院、さらに3ヶ月自宅療養し、
職場でも軽い仕事に配慮してくれたこともあり、
3年目のいま、元気で働いておられます。
3ヶ月に1度、血液検査で調べていますが、
多少白血球も数が多めで、
ときどき微熱がでるようですが、
元気に仕事を続けています。

大学病院の医師たちも、いまでは
「手術なしで治ってよかった。
これは珍しい症例だから、
学会にも発表しよう」と喜んだとか。

患者や家族の考え方次第では、
「心身にダメージの少ない治療」を選ぶ――
そうした自由と権利を患者は持っているわけで、
家族や兄弟、さらに親友の支えこそ、
これからのガン闘病には最大の良薬と思って
じっくりと治療の工夫を計画すべきだと思います。


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