元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第534回
「命の家計簿」をつけよう

いくら納得のいく治療を受けたい、
心身に優しい治療を受けたいと考えても、
先立つものはお金です。
手術費や入院費はもちろん、
保険の利かない代替療法や
健康食品の費用もバカになりません。
自分の家計と相談して、
最低限で有効な医療費をかけるには、
医療費自己負担額から
医療費の還付の仕組み、
さらに保険の活用のノウハウを
しっかり身につけておきましょう。

では、
いざというとき、医療費の自己負担額はどれくらいになるか?
ご存知のように、平成15年4月からの医療保険制度改革で、
健康保険の自己負担額が3歳から69歳までの年齢層で
2割から3割へ負担増
(70歳以上の高所得者は1割から2割へ)となり、
医療負担はますます重くなっています。

公的な健康保険で決められた
治療費、入院費は普通3割負担で済みますが、
その他、以下のような費用がかかりますから、
自分のためにも家族のためにも
ガンの経済学をしっかり知っておかないと、
これからは納得の行く治療を受けることはできません。

●保険適用以外の自己負担費用
(1)入院時の食事代の一部負担
(2)差額ベッド代
(3)見舞い返しや謝礼、交通費などの雑費
(4)保険が適用されない「高度先進医療」を受けた際の技術料
(5)保険が利かない代替療法や健康補助食品の費用

ガンの種類によって違いますが、
平均して自己負担費用の総額として
まず100万円程度は用意しておいたほうがよいでしょう。
(白血病のような場合は、その数倍はかかります)
そして、高額の医療費には還付金制度がったり、
生命保険ガン保険の活用できますから、
そうした耳寄りな「ガン経済学」も
長寿難病時代には勉強して、
即、実践に移すことが大切です。

そうした申請や給付手続きの決め手となるのが
「医療費の家計簿」をつける習慣でしょう。
食費や教育費、住居費の計画に加えて、
「命の家計簿」が大切な時代になってきたと思います。


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