元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第559回
玉川温泉に長逗留

十二指腸ガンを切らずに治した――
親友の加藤さんが次に選んだ治療法は、
再発と転移を防ぐための温泉療法でした。

僕もガン病棟を退院後、
何度か行った
秋田の玉川温泉です。
2週間ずつ長逗留して、
硫黄の臭いがただよう、ラジウム源泉に浸かり、
間欠泉の吹き出す岩盤の上に寝転がっては体を温め、
体の細胞の活性化を図ったそうです。

たしかに、玉川温泉にそそり立つ地獄谷の光景は異様です。
ときおり、熱湯の間欠泉が怒りを爆発させて
数十メートルも吹き上げます。
しかし、その熱を溜め込んだ岩盤に
ゴザを敷いて寝転がり体を温める――
ガンは高温に弱いと言う説がありますが、
この岩盤浴がまた気持ちのよいものなのです。

「先週も、玉川温泉に1週間行ってきたんだ」
という加藤さんの顔色は、
とても悪性の十二指腸ガンと
10年闘ってきた患者とは思えないほど
ツヤツヤしておりました。

加藤さんがいまなお続けている
秋田の玉川温泉の湯治療法ですが、
僕も、このゴールデンウイークに、
温泉仲間でジャーナリストの先輩、
知性アイデアセンターの社長・小石原昭さんのグループと
出かけることになっているのですが、
加藤さんも毎年、2回は出かけているそうです。

玉川温泉と言えば、
北投石(ぺいとうせき)という、
自然の放射線を発する岩場に湧き出す鉱泉です。
熱湯の湯、ぬるま湯、打たせ湯、蒸し風呂などなど
何種類もの温泉が楽しめて
一日、何度入っても飽きの来ない不思議な温泉場なのです。

お湯の酸性度がキツイので、
皮膚にピリピリして、
これが薬効をかもし出すといわれます。
皮膚のアレルギーのある人には勧めませんが、
これが皮膚や筋肉、内臓、骨の細胞を
活性化させるという研究がなされ、
いろいろな学者の論文もたくさんでています。

加藤さんの説では
「温泉にじっくり浸かると
 浸透圧の関係で皮膚から内臓に
 薬効成分が染み込む。
 さらに複式呼吸を繰り返せば、
 血がきれいになって、
 体内の自然治癒力が高まる」――、
だから、免疫力がますます高まるというのですね。


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