元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第588回
ガン病棟脱走から6年目

東京の桜も散って、
やっと青葉若葉の生命の息吹が
みなぎる季節を迎えます。
この季節になると、6年前に
ガン病棟を脱走した日々のことを思い出します。
まだ、頭の中が真っ白の状態で、
手術を拒否して退院したものの一体どうなるのか?
不安と心配の日々でした。
でも、思い起こせば、
いろいろな代替療法の医師や
食養生、呼吸法の指導者に巡り合い、
また温泉療法や音楽療法の仲間がたくさんできました。

ガン病棟に長居してメスに脅されたり、
抗ガン剤をジャブジャブ浴びて、
人生真っ暗の心身症状態になるより、
表に出て自然治癒力を呼び起す養生法を
日々工夫するほうがよほど、ガンもよくなるし、
人生が明るくなることに気が付いたわけです。
まさに青葉若葉ではありませんが、
それまで忘れていた自然の息吹や
生命の磁場との合体がいかに、
心身には大切かを学んだ6年でありました。

抗ガン剤や放射線の影響がなくなるのは
3年といわれますが、
多少の放射線腔内直射による呼吸障害は残っていますが、
あとは顔艶ピカピカの63歳を過ごしており、
こうした縁にほんとうに感謝しています。
みなさん、有難うございました。

人間は忘れっぽいですから、
喉元すぎれば熱さ忘れる――で、
油断するとすぐあちこちが傷んでまいります。
そうしたとき、自省をこめて、
ときどき、いろいろな患者の闘病記を
読ませていただいておりますが、
皆さん、本当にガン患者でなければ分からない、
深刻な心身の苦痛を経験するものなのです。

しかし、最近はちょっと考えが変わってきました。
どうもガン患者が抱える、
再発転移の不安や、
死と向き合う心の苦痛と言うものは、
もちろん、ガンという正体不明の病巣と
向き合うことからくるわけですが、
大半が、ガン病棟で投入される
大量の抗ガン剤の疼痛からくる
「副作用型の心身症」ではないか?
そう思うようになりました。

すべての人に
「ガン 切らない患者学」や
「病院脱走のすすめ」を
提案するわけにはまいりませんが
ガンと宣告されたら、
医師頼み、病院任せから早めに脱却しましょう。
とにかく、家族と協力して、
なるべく早く、自分たちで治療計画を立て、
自分に合った
ガン養生法をつかむことはお奨めしたいと思います。


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