元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第595回
ガンで死なない賢い知恵

先日、放映された
「名医が明かす、ガンで死なないための7ヵ条」
というテレビ朝日の2時間特番を見た方も多いと思います。
この番組のご意見番として登場したのが、
スローヘルスの会の常連である、
土屋繁裕医師でした。

食事やタバコといった生活習慣がガンの引き金であり、
医師に頼らず、自分で命を掴むことが
「ガンで死なないための知恵」だという、
心身に優しいガンの治療法について網羅した
テレビ番組にしては珍しい特番でした。

テレビのガン特集と言うと、
必ず、ガン手術に苦しみつつ、
闘病に耐える感動のドラマという
お涙頂戴式の取り上げ方が多いのですが、
前立腺ガンのブラキセラピーや、
肝臓ガン、肺ガンのラジオ波療法などなど、
「体にダメージの少ない」
「切らない」最新治療法がたくさん紹介されたのは、
300万人といわれるガン患者や
ガン体験者には大きな朗報となったと思います。

さて、番組の終わりの方で、
やはりスローヘルスの会に毎回出席されている、
原田廉平さん(55)が登場しました。
原田さんの「肺ガン切らずに克服した」経緯については、
Hさんというイニシャルで
このコラムでも何度か紹介しましたが、
多くのガン患者の仲間に、
この生還の喜びと、まだまだ知られていない
新しい考え方の治療法について知らせたい――
そうした人生を前向きに考えての勇気ある出演でした。

原田さんは、ある大学病院で
余命半年と宣告されたのですが、
最後に土屋医師にじっくりと相談して選んだ治療法――
それが抗ガン剤・イレッサの少量投与による、
いわゆる分子標的治療でした。

なんと、2ヶ月後のX線検査では、
右肺のほとんどを埋めていた
真っ白い影が明らかに小さくなり、
いま2年目を迎えましたが、
階段の息切れもなくなり、
元気に会社経営の仕事をこなしています。
まさに「ガンで死なない知恵」を掴んだ
賢い患者さんなのですね。


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