元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第598回
テレビ番組! ガン報道の真実

余命半年と宣告されても
「切らずに」肺ガンを克服している、
原田さんの元気でさわやかなテレビ出演に、
全国の患者さんはもちろんでしょうが、
なによりも拍手を送ったのは、
スローヘルスの会の仲間たちでした。

この番組を見ていた、
スローヘルスの会の常連で、
やはり、「切らずに」肺ガンと闘っている
患者さんのTさんという女性も、
看護を続けている娘さんと、
思わずテレビの前で
拍手を送ってしまったというのですね。
日本にガン患者は300万人いるわけですが、
一人一人が、他人にもいえない、
そして、もっと悲しいことに
大学病院の主治医にも相談できない、
そうした心身の痛みや悩みをたくさん抱えて、
日々、悶々としているわけです。

そうしたときに放映された、
体にダメージの少ない最新治療法の紹介番組であり、
また、医師に見放されても、
患者の努力次第では「命が掴める」――
希望に満ちた証言者の登場でしたから、
比較的に内容のある、
テレビのガン番組だと思いました。

ガンの番組と言うと、
切り裂き魔のような外科医に
無謀な手術や大量の抗ガン剤を投与されている――
こうしたガン病棟の現実には一切触れずに、
ただ疼痛の苦しみと闘う
「涙と美談」の感動のドラマとしてしか取り扱わない――
いわゆる「のぞき番組」「キワモノ番組」が多いですからね。
はっきりいって、
ガン患者を「クイモノ」にする番組に
怒りを感じているのは、
いまガンと闘っている患者自身なのです。

それに引き換え、
土屋医師と原田さんは
ほんとうにガン病棟の真実を伝える、
さわやかでしなやかな出演でした。
見ている僕たちは感動しました。


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