元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第612回
体を冷やさないようにね

友だちのような医師を持つ、
そして、明るく陽気で悩みも共有できる友だちを持つ――
これはガンの闘病に欠かせない
大切な環境作りでしょう。

僕たちのスローヘルス懇親会は、
毎回、50人前後の患者、家族、そして、
心ある医療関係者が、
友だちのようにコミュニケート出来る場を作る会合です。
このコラムを通じて参加してきた患者さんもいますが、
欠かさず出席して自然食を楽しみ、
情報交換して
英気を養っている患者さんもいます。

誰しも、寒い冬などは傷口が傷んだり、
抗ガン剤の後遺症で骨が痛い、体がだるい
といった悩みを持ちます。
夏の過度の冷房も危険なのです。
よく、見舞客が「すぐ良くなるさ」などと
励ましの言葉をくれることがありますが、
じつは、これほど有り難迷惑な言葉はないのです。

僕たちは、まず、
お互いの挨拶が
「体を冷やさないようにね。
 足湯でも、ビワの葉温灸でも、梅醤番茶でもいいから、
 心身を温かくしてすごしましょうね」
これが合言葉になっているのです。

安保理論ではありませんが、
ガンは冷える、免疫力を下げることが
大敵だと皆が自覚しているからです。
どんな最新治療の誇る大病院でも
ここまでのケア(世話)をやいてくれる医師はおりません。

さて、スローヘルス懇親会の常連の一人で、
わざわざ長崎から飛行機で飛んでくる、
愛称“蝶々さん”はじつに上手く
子宮ガンを撃退している人です。
この患者さんも、陽気なガン友だちのOさんと、
“まんじゅう蒸し温泉”などに行って、
心身を温かくして、
養生を楽しんでいるという痛快な話は前にも書きました。

とうとう、最近の「健康ファミリー」という雑誌の
「さまざまなご縁に感謝の日々」という、
ガン体験者特集に写真入りで登場しましたので、
少し紹介しましょう。

大学病院で子宮頚ガンを宣告されてから、
3年目、腫瘍マーカーのSCCも正常値を保っているのですが、
それまでは紆余曲折の
苦しみと喜びをまわりの友だちと分かち合って、
命を拾った人なのです。


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