元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第624回
「命のトータル治療」が復興してほしい

マクロビオティック医学シンポジウムの話の続きです。
「遺伝子治療などといって、
 まるでガン患者が悪いものでも
 持っているのような印象を与える治療はいかがなものか?」
「ガンは一人一人の免疫力向上で克服できます」
「拡大手術や大量の抗ガン剤、放射線を使う
 現代の医療は間違っている」
「ガンは自らの自律神経のあり方を知り、
 ストレスを避けて、
 白血球のバランスを保つことで克服できる」――

最近は多くの患者が
免疫学の権威・安保徹教授の説く、
「命をトータルに掴む」考え方が
体感的にわかってきたのでしょうね。

その日もあいかわらず、
安保教授の本を持参して
サインを迫るファンが絶えませんでしたから、
とくに不定愁訴や慢性疾患の悩む
女性患者に安保理論を支持する患者が
じわじわと増えているのだと思います。

講話のあとには、
会場から質問がたくさん寄せられていました。
じつに興味深かったのは、
「自律神経免疫療法」に対する細かい質問ではなく、
命をトータルで考える安保理論が
なぜ、いまの大病院では受け入れられないのか?
こうした素朴な質問に集中したことでした。

「正統な医学理論として医学界や一般社会に
 認知されるのはいつでしょうか?」
「先生の講演の予定を知るには
 どこへ連絡をとったら分かるのですか?」
この質問にはさすがの安保教授も苦笑していましたが、
「内外で論文をたくさん発表していますから、
 やがて考え方の正しさが証明されるでしょう」と
答えておられました。

まあ、ガリレオやコペルニックスの事件のような
科学史の例を持ち出すまでもなく、
日本の医学界が130年にわたって続けてきた、
臓器切断式の「ドイツ医学」の医療制度を覆すのは、
一朝一夕には難しいわけですが、
このインターネット情報時代の中で、
300万人のガン患者は、
医師たちより賢く「命のトータル治療」を
望んでいることは、
もはや否定できないことだと思いました。
「命のトータル治療が復興してほしい!」
これは、300万人ガン患者の切なる願いなのです。


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