元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第633回
日本人の常識はどこへ?

閑話休題。
国内外ともにうんざりするニュースばかりですね。
マニフェスト(政策公約)なんていう
耳障りのよい「ウソつき節」に騙されている間に、
とうとう医療費負担増、
年金保険料アップなどなど、
庶民の財布から根こそぎお金を巻き上げる、
実質増税の法律がどんどんゴリ押しされていきます。

とにかく、テレビ画面での
「映り方上手」「喋り方上手」に長けていれば、
まるで天下取りにでもなれるかのように
錯覚している人種が激増しているようです。
厚顔無恥、声がデカイ、デマカセ即答が巧み、
開き直りが得意――
こうした中身の見えない政治家や閣僚
さらに評論家のキタナイ顔が大写しされて、
ハバをきかす時代ですから、
蒸し暑さに加えて、
不安とストレスが倍増しそうな季節ですね。

こうした悪い時代にこそ、
みなさん、賢く世渡りの知恵を磨きましょう。
自学自習の医養生、食養生、財養生――
等身大の処世発想で、
自分を守ることが大切です。

どうもおかしい、おかしいと思っているうちに、
「国民のための年金改革」を大合唱した
与野党議員たちの「年金未納」という、
レベルの低さが次々と暴露されています。

それでも「皆で渡れば怖くない」というのでしょうね。
長年、正義の味方、清廉潔白を生業としてきた、
野党党首クラスまでが軒並み、平気の平左でシラをきる。
これじゃ、「悪貨は良貨を駆逐する」という、
経済学の警句をもちだすまでもなく、
人心は国つくりの情熱から離れます。

日本国内ばかりではありません。
中東の戦場では米兵が捕虜にリンチを加え、
アラブ過激派も報復に人質を惨殺。
目を覆いたくなる残虐シーンが
お茶の間のテレビ画面に
容赦なしに飛び込んできます。
「正義の戦い」「正義の戦い」と、
パクパクと繰り返す、ブッシュ大統領の口元が
むなしく大写しされます。

どこかの偉い学者たちが「文明の衝突」がすべて
地球のトラブルの元凶だなどと申しておりましたが、
そんな頭でっかちな論理で片付くような時代ではありませんね。
政治、経済だけでなく、
医療も、教育も、いま一度、
『地球自然と人間』のあり方について、
より等身大の発想を組み立て直すべき時代が来ています。

このコラムでは「命と食」「人生処世」のキーワードとして、
「身土不二」(しんどふじ)=人間はその生まれた
地勢風俗に従順であれ=を使っていますが、
この「自然・地球と人間」の発想に立ちかえるべきでしょう。
「日本の常識は世界の非常識」とよく笑われますが、
「日本の常識」をバカにしていたために、
ほんとうの「常識」が廃れたのではないでしょうか?

とくに横文字を並べたてた環境学、政治経済学、医学などなど
「欧米文献借り物」信仰は、
いまやウソの始まりともなっております。
日本人の『身土不二』に合っていません。
丸い地球を直線のものさしで計っているようなものですからね。


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